「⽂化(集団‧社会〜国) 」の共栄倫理規範の確立と共有
企業倫理の確立と徹底
- 基本的な考え方
- NTT西日本グループでは、お客さまに「安心」「安全」「信頼」のサービスを提供するため、企業倫理の確立に向けて、コンプライアンスの意識浸透と徹底に努め、高い倫理観を持った事業運営、健全な企業活動を推進しています。
視える化指標セキュリティ意識の醸成、人権の尊重、コンプライアンス遵守に向けた取組み
CSR・コンプライアンス研修受講率 | 2020年度目標 | 2020年度実績 | 2021年度目標 | 関連するおもなSDGs |
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全対象者受講 | 全対象者受講 | 全対象者受講 |
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NTT グループ企業倫理憲章規範
- 経営トップは、企業倫理の確立が自らに課せられた最大のミッションのひとつであることを認識し、
率先垂範して本憲章の精神を社内に浸透させるとともに、万一、これに反する事態が発生したときには、
自らが問題の解決にあたる。 - 部下を持つ立場の者は、自らの行動を律することはもとより、部下が企業倫理に沿った行動をするよう
常に指導・支援する。 - NTT グループのすべての役員および社員は、国内外を問わず、法令、社会的規範および社内規則を遵守することは
もとより、公私を問わず高い倫理観を持って行動する。とりわけ、情報流通企業グループの一員として、
お客さま情報をはじめとした企業内機密情報の漏えいは重大な不正行為であることを認識し行動するとともに、
社会的責務の大きい企業グループの一員として、お客さま、取引先などとの応接にあたっては
過剰な供授を厳に慎む。 - NTT グループ各社は、役員および社員の倫理観の醸成に資するべく、機会をとらえ企業倫理に関する
社員教育を積極的に実施する。 - NTT グループのすべての役員および社員は、業務の専門化・高度化の進展に伴い発生が懸念される
不正・不祥事の予防に努めるとともに、NTT グループ各社は、契約担当者の長期配置の是正や、
お客さま情報などの保護に向けた監視ツールの充実など、予防体制の整備を徹底する。 - 不正・不祥事を知ったNTT グループのすべての役員および社員は、上司などにその事実を速やかに報告する。
また、これによることができない場合は、「企業倫理ヘルプライン(受付窓口)」に通報することができる。
なお、不正・不祥事を通報した役員および社員は、申告したことによる不利益が生じないよう保護される。 - 不正・不祥事が発生したときは、NTT グループ各社は、迅速かつ正確な原因究明に基づく適切な対処によって
問題の解決に取り組むとともに、社会への説明責任を果たすべく、適時・適確な開かれた対応を行う。
企業倫理推進体制
NTTグループすべての役員および社員が守るべき企業倫理に関する具体的行動指針である「NTTグループ企業倫理規範」に基づき、不正・不祥事の予防と公正・迅速な対応に努め、グループ全体で企業倫理の確立に向けた取組みを推進しています。
NTT西日本では、経営に直結した企業倫理を推進するため、経営会議の下に企業倫理委員会(2021年度よりコンプライアンス・BRM推進委員会へ変更)を設置し、NTT西日本においては代表取締役副社長、NTT西日本グループ各社においては代表取締役社長を企業倫理委員長に任命しています。またNTT西日本においては、2020年度に2回、企業倫理委員会を開催し、企業倫理の推進に向けた具体的施策の審議・決定を行いました。
内部統制システム
「法令の遵守」、「グループの経営上の損失の未然防止と最小化に向けた危機管理」および「効率的な事業運営」を行い、企業価値を高めることを目的として、内部統制システムを整備しています。なお、業務運用状況の適正性、財務報告に係る内部統制の有効性等、内部統制システムの整備・運用状況については考査室が検証・評価し、必要な改善を行っています。
NTT西日本グループのコンプライアンス重点5項目
NTT西日本グループでは、グループの信頼を揺るがすリスクの高い項目 (「業務上の不正」、「飲酒に起因した事件・事故」、「情報セキュリティ事故」、「ハラスメント」の根絶、「人権の尊重」)を「コンプライアンス重点5項目」と定め、遵守に向けた啓発活動を推進しています。
全社員研修や毎月15日を「企業倫理の日」と定めた職場内ミーティング、全職場へのポスター掲示による意識醸成等を、繰り返し行っています。また、さらなる取組みの強化として、不正・不祥事事例の視える化や、自業務とSDGsとの関係理解に資する強化期間を設定し、社員一人ひとりの「自覚」と「責任」を醸成するインターナルブランディングの推進を図っています。
今後もこれらの取組みを通じて、コンプライアンスの徹底に向けた意識醸成、CSR・企業倫理に関する理解促進を図り、全社をあげて再発防止やさらなる意識醸成に努めていきます。

コンプライアンスの社内意識浸透
「NTTグループ企業倫理規範」の浸透に向けては、すべての職場へのポスターの掲⽰、ならびにポケットカードの全社員携⾏等、年間を通じた啓発活動に努めています。また、毎年1⽉に、NTT⻄⽇本グループの社員等を対象とした「企業倫理アンケート」を実施しています。社員⼀⼈ひとりの企業倫理に関する意識浸透状況を把握することにより、職場に潜在している課題の掘り起こしと職場⾵⼟の改善、企業倫理意識のさらなる向上を図っています。
ヘルプラインの設置
企業倫理上の問題に関する不正・不祥事を発見した場合に会社に申告ができる内部通報制度として「企業倫理ヘルプライン」を2002年度から設置しています。申告者に関する秘密を厳守し、申告者に一切不利益が生じないよう配慮したうえで、原因を迅速かつ慎重に究明しています。
2020年度の企業倫理ヘルプラインでは、社外窓⼝で11件、社内窓⼝で6件の計17件を受け付け、それぞれ事実確認のうえ、適切に対応しました。