ICTを活用したグラウンド・ゴルフDXの取組み(鹿児島支店)
鹿児島県では、65歳以上の人口のうち、5人に1人以上が単身世帯であり、一人暮らしを含むシニア世代の皆さまが常に健康で幸せに暮らせる街づくりが大きな課題の1つとなっています。そこで、NTT西日本 鹿児島支店では、シニア世代を中心に親しまれているグラウンド・ゴルフに着目し、新たな価値を生み出そうと「グラウンド・ゴルフDX」に取り組んでいます。
グラウンド・ゴルフは、ルールが簡単で、特別なテクニックも必要ありません。鹿児島県では住宅街の近くに競技専用の運動場が多く、健康志向の高いシニア世代を中心に人気を集め、結果的に日本で最もグラウンド・ゴルフの競技人口が多い県となっています。
地域課題の解決に向け、まずはグラウンド・ゴルフの大会運営のデジタル化に取り組んでいます。従来のスコア集計は、競技中にプレイヤーがスコアを手書きしたシートをプレイ後に集め、手集計していたため、時間と手間がかかっていました。そこで、鹿児島県内のソフトウェア開発ベンダーの株式会社フォーエバーと連携し、スマホ端末やタブレット端末上で簡単にスコア投入と集計ができるアプリを開発しました。チーム毎に1台端末を用意し、各メンバーのスコアを順に入力すると、プレイ終了後に自動で集計結果が出るため、手集計に費やしていた時間が大幅に削減でき、集計ミスのリスク低下にもつながります。
アプリ開発では、端末の操作や文字の大きさなど、さまざまな懸念点がありましたが、実際にシニア世代の皆さまに開発途中のアプリを試していただき、一緒に使い勝手を確認しながら開発を進めることでより良いアプリをつくり上げることができました。
また、スコア集計アプリをきっかけに、シニア世代の皆さまのデジタル化へのハードルを下げることも目標の1つです。そのうえで、自治体や地元企業の皆さまと連携し、シニア世代の健康促進や見守り等のさまざまな課題をICTで解決する取組みへと広げていきます。



