神戸居留地で進化するサステナブルな取組み(兵庫支店)
兵庫県神戸市の歴史ある旧居留地エリアは、明治の開港以降、外国⼈居留地として整備され、現在の街区形態(道路と区画割)は当時とほとんど変わらず、大正から昭和にかけて建てられたレトロな近代洋風建築も現存しており、おしゃれな港町神戸を個性的なものにしています。
また、そのような背景を踏まえ、神戸市は、景観形成について『①都心業務地にふさわしいにぎわいのあるまちなみの形成を図る』、『②歴史的環境に配慮した風格ある都市景観の形成を図る』、『③親しみとうるおいのある地域環境の整備を図る』という基本方針を定めています。
NTT西日本 兵庫支店は、神戸ならではの景観形成を意識した従来の緑化活動に加えて、新たにSDGs(持続可能な開発目標)と3R(リデュース、リユース、リサイクル)の要素を盛り込んだ活動を試みています。
例えば、地域でごみとして廃棄されていたものを緑化活動で再生資源として活用することで、ごみの減量に貢献しています。緑化活動は、都市景観の形成や心地よい空間を作り出すほか、CO2の吸収や都市の温度調整等、環境保護に対する多面的な効果をもたらします。
木材チップのマルチング材としての活用
酒樽の製作過程で生じる木材チップをマルチング材として再利用することで、雑草の抑止や土壌の養分補充に役立てています。マルチング材は、土壌の水分保持や温度調節、雑草の抑制にも効果的があり、持続可能な緑化活動の取組みに寄与しています。
さらに、ビル内の観葉植物の用土としての活用や来年に向けてサツマイモによる屋上緑化に利用できないか、木材チップのみでサツマイモを実験的に育成しています。

(協力:菊正宗酒造株式会社)

建物修繕工事で発生した石材の再利用
建物修繕工事で発生した石材を一定の大きさに粉砕し、花壇の石飾りとして利用することで花壇全体に味わいを醸し出しています。
廃棄するモノも視点を変えるとアップサイクルすることができ、資源として見事に生まれ変わります。

コーヒー殻の多様な活用
コーヒー抽出後に残るコーヒー殻は、捨ててしまうのではなく、さまざまな場面に活用しています。
兵庫支店敷地内の花壇整備のほか、菜園において、土に撒いたり混ぜたりすることで肥料や堆肥、虫よけ、雑草抑制等の効果を期待しています。コーヒー殻を撒いた直後の花壇は、ほのかなコーヒーの香りが漂っています。



(協力:ブルーボトルコーヒー 神戸カフェ)
このようなサステナブルな取組みが、地域の歴史と現代の環境保護を調和させ、地域社会の持続可能な未来を創造し、環境への配慮が街全体に広がっていくように活動を行っています。