サステナビリティビジネス
D&I
自分らしく働き、暮らせる社会へ
「karafuru AI」でつくる持続可能な職場づくり
職場における無意識の偏見
現代の職場では、ジェンダー、世代、国籍、性的指向等に関するアンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)が、知らず知らずのうちにコミュニケーションや評価に影響を与えています。これにより、多様な人材が十分に力を発揮できず、離職やモチベーション低下を招くケースも少なくありません。企業が持続可能な成長をめざす上で、このような偏見に気づき、受容し、行動を変えていくことが求められています。こうしたダイバーシティ&インクルージョン(D&I)の推進は、組織全体のイノベーションにも直結する重要な課題となっています。
「karafuru AI(カラフルAI)」による気づきと意識改革の促進
NTT西日本グループのNTTビジネスソリューションズは、生成AIを活用したアンコンシャス・バイアスチェック&トレーニングツール「karafuru AI(カラフルAI)」を提供しています。「karafuru AI」は、職場でよくある1on1のシーンを題材に、AI相手にトレーニングを行います。そして回答内容をAIがその場で「アンコンシャス・バイアスに配慮できているか」「共感を示しているか」など、4つのポイントでフィードバックし、これらを繰り返しトレーニングすることで、利用者の内省と行動変容を促進します。
また、身近な事例を用いることで「自分ごと化」しやすく、1回5分から始められる手軽さにより、業務の合間でも継続的かつ効果的な学習が可能です。さらに、ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン(DE&I)専門家の監修のもと、良好な関係構築に向けた具体的なコミュニケーションのヒントを盛り込み、知識の習得だけでなく、実践的なスキル向上にもつなげています。
このほか、組織全体の傾向をレポート化することで、課題の可視化と改善につなげることができます。研修のフォローアップやD&I施策の定着支援にも活用でき、持続可能な職場づくりを支援しています。
「karafuru AI」のサービス概要
誰もが自分らしく働ける職場づくりの実現
開発工程において、NTT西日本のESG推進室と連携し、同室が有するD&I推進の知見を反映することで、現場実態に即した設計と、実効性の高いサービスを実現しました。NTT西日本グループでは、すでに全管理者を対象に「karafuru AI」を活用したトレーニングを展開しており、職場での対話改善や心理的安全性の向上に寄与しています。
2025年6月には、NTTグループにおけるサステナビリティ活動や先進的なプロジェクトを発信・表彰する「NTT GROUPサステナビリティカンファレンス」において、優秀賞を受賞しました。NTTグループ内からの評価に加え、自治体や民間企業等での導入も進んでおり、多様な現場での人材育成・組織風土改革に役立てられています。さらに同年、人事領域で優れた取組みを表彰する「HRアワード2025」においても入賞し、社外からも高い評価を獲得しました。D&I推進における革新的なアプローチとして認知が広がり、さまざまな業種のお客さまにご導入いただいています。
今後は、企業のD&I推進を支援するだけでなく、自治体や教育機関等のさまざまな組織における多様性推進や心理的安全性向上の支援ツールとして、機能を拡大していきます。また、パートナー企業との連携を通じて、新たなプログラムの開発や、企業人事・現場の声を反映したアップデートを継続的に行うことで、より実践的な支援をめざします。さらに、NTTグループ内における共創を強化しながら、誰もが自分らしく働き、暮らせる社会の実現に貢献していきます。
研修と組み合わせ、より良い職場づくりを支援
株式会社Woomax 青柳 未央

弊社は研修会社として、人材育成に関わる各種プログラムを提供しています。最近では、ダイバーシティ・マネジメント研修や新任管理職研修と組み合わせてkarafuruAIを活用するケースが増えています。ご利用いただいている皆さまからは、面談や日常の対話がよりスムーズになったという声が寄せられています。豊富なケースの中から自分たちの現場に近い場面を選んでトレーニングできるため、実践のイメージがつかみやすく、繰り返し取り組むことで対話の型が自然と身につき、日常のコミュニケーションにも生かされている様子が見られます。今後も多くの現場へ届けることで、D&I推進とより良い職場づくりを支援していきたいと考えています。