サステナビリティビジネス
ネイチャーポジティブ
再利用可能な資源への転換
「OHD」でめざす、ごみを資源化・再利用するSDGs社会
Social Issue
廃棄物による自然環境への負荷
国内の廃棄物は年間4,095万トンに達し、焼却や埋め立てによるCO2排出や土地利用が生態系に深刻な影響を与えています。最終処分場の残余年数は23.5年とされ、埋立地不足や塩害被害も発生しています。さらに、焼却時による温室効果ガスは気候変動を加速させ、生物多様性の損失も招いています。廃棄物の削減と資源循環は自然環境を守り、ネイチャーポジティブな社会を実現するための重要な課題です。
Solution
低公害・高効率な廃棄物処理「OHD」の導入提案
NTT西日本グループのテルウェル西日本は、ヒドロキシ(OH)ラジカルの酸化力を活用し、有機物を酸化分解してセラミックや油分等の再利用可能な資源に変換する廃棄物処理装置「OHD」の導入提案を進めています。OHDは、「低公害」「低コスト」「100%リサイクル」を掲げており、焼却を行わないことでCO2やダイオキシンの排出を抑制します。さらに、1/100~1/500の高減容率で廃棄物をセラミック化し、油分等を再利用可能な資源として精製します。これにより、最終処分場への依存を減らし、土地や水質への負荷を軽減し、自然資本の保全と循環型社会の実現に貢献します。
廃棄物処理装置「OHD」
Effective Frame
ネイチャーポジティブな未来へ
OHDの普及は、廃棄物を「資源」として再定義し、油分やセラミックの再利用を進めることで、循環型社会の実現を加速させます。また、廃棄物を再利用可能な資源に変えることで、新たな資源調達を減らし、生態系への負荷を低減します。テルウェル西日本では、自治体や企業での導入拡大にとどまらず、地域ごとの廃棄物特性に応じた最適化や、災害時の廃棄物対応等、活用の場を広げていきます。こうした取組みを通じて、自然資本の保全と生物多様性の回復に貢献し、ネイチャーポジティブな未来をめざしていきます。