サステナビリティビジネス
ネイチャーポジティブ
食品残渣を価値ある資源へ
地域経済に広がる、新しいリサイクルの「輪」
Social Issue
深刻化する食品ロスの影響
近年、カーボンニュートラルや持続可能な社会の実現に向けて、社会や企業は脱炭素、省エネルギー、省資源といった取組みを通じて、ネイチャーポジティブな未来の構築に力を注いでいます。なかでも、社会的に対策が求められている食品ロスは、廃棄物を増加させるのみならず、それを処理する過程で大量の温室効果ガスを発生させます。加えて、処分コストの増大も食品関連事業者を悩ませており、社会課題の1つとなっています。
Solution
食品残渣のリサイクルで資源循環に貢献
NTTビジネスソリューションズは、食品ロスや廃棄物処理コストの課題に対して、環境負荷低減とコスト削減を両立する「地域食品資源循環ソリューション」を提供しています。
この取組みでは、食品加工工場、青果市場やスーパーマーケット等の食品関連事業者が、これまで廃棄していた食品残渣(生ごみ)を発酵分解装置(フォースターズ)にて一次発酵させ、その後リサイクルセンターにて二次発酵をさせることで肥料化。これを地域の農業関係者に提供することで新たな農作物を生み出す、食品リサイクルの「輪」を形成する取組みです。食品関連事業者のもとで発生した食品残渣をごみではなく資源ととらえ直し、高品質な植物由来の堆肥へと価値変換し、お客さまの廃棄量、廃棄コストおよびCO2の排出も大幅に(環境省とのLCAアセスメントで52%減)削減し、循環型社会を実現します。
食品リサイクルのしくみ
Effective Frame
共創パートナーとともに加速する新たな価値創造
NTT西日本グループは、オープンイノベーション施設「QUINTBRIDGE(クイントブリッジ)」において、スタートアップや企業、研究機関等とNTT西日本グループのアセットを掛け合わせ、Well-beingな未来社会を実現することを目的とした事業共創プログラム「Business Match-up! For NextValue」を開催しています。このプログラムの一環として、食品残渣に加え、汚泥やもみ殻等の多様な有機廃棄物を価値ある資源へと転換し、地域社会での新たな経済効果の創出や持続可能な循環型社会の実現に向けた取組みを進めています。2025年9月には、この取組みを加速させるための共創パートナー4社を採択し、「地域食品資源循環ソリューション」を活用した新たな価値創造に向けて、さらなる展開を図っています。