サステナビリティビジネス
グリーン・トランスフォーメーション
自動運転を支える通信技術
通信環境が不十分な中山間地域での自動運転に必要な通信基盤の確立
Social Issue
地域交通の持続性の確保
少子高齢化や人口減少の進行により、地域交通の継続が困難になりつつあり、なお運転手等の交通の担い手不足も深刻となっています。地域交通の持続性を確保するためには、デジタルを活用した自動運転等の技術の活用が期待されます。しかし、自動運転においては安全性や経済性をはじめとするいくつかの課題も残されています。
Solution
島根県美郷町における自動運転レベル4実現に向けた実証事業の推進
NTT西日本 島根支店と島根県美郷町は、2020年にICTを活用した地域活性化に関する連携協定を締結し、地域課題の解決に向けて取り組んできました。2024年度には、美郷町が国土交通省の自動運転社会実装推進事業に採択され、NTT西日本グループは自動運転 EVバスの社会実装に向けた実証を実施しました。2025年度は総務省の地域社会DX推進パッケージ事業(自動運転レベル4検証タイプ)に採択され、12月よりグループ会社のNTTビジネスソリューションズや株式会社マクニカ等と連携し、自動運転に必要な通信品質の検証を行います。
通信環境が不十分な中山間地域における課題解決のために、既存の複数のセルラー通信網に加え、Wi-Fi等の自営網通信を活用した自動運転レベル4※実現に向け、中山間地域における自動運転走行に必要な通信要件確保に関する検証を行います。
- ※ 自動運転レベル4:特定条件下においてシステムが全ての運転タスクを実施し、車両が自動的に走行する技術
Effective Frame
森林・林業分野の課題解決と2050年カーボンニュートラルの実現に貢献
国内には、美郷町と同様に中山間地域における地域交通網の維持確保を課題として抱える自治体は少なくありません。
NTT西日本グループは、今回の実証実験から得られた課題の克服を進め、さまざまな地域における自動運転レベル4の社会実装を加速させるとともに、中山間地域におけるモビリティの確保によって、社会課題の解決に取り組んでいきます。
中山間地域でのレベル4自動運転に向けた実証概要
EVの導入から運用までトータルに支援するソリューションを展開
企業や自治体による脱炭素の取組みが活発化するなか、EVの活用はますます広がりを見せています。一方で新規導入の際には、設備の運用・利活用計画の立案や導入効果の試算といった計画面でのハードルがあり、導入を躊躇する一因となっています。NTT西日本グループのNTTビジネスソリューションズは、こうした状況を解決すべく、導入計画の策定段階から支援することで円滑なEV導入を支援するソリューション「N.mobi(エヌモビ)」を展開しています。費用対効果等の試算だけでなく、自治体公用車の地域住民・観光客への開放、複数企業間での社用車のシェアリングや休業日の社員への開放などの管理、さらには充電量のコントロールや動く蓄電池としての利用等、設備面も含めてさまざまなニーズに応じた高効率かつ低コスト、利便性に優れたEV活用を提案しています。
N.mobiはすでに石川県加賀市役所への充電器導入や滋賀県でのEV充電器設置調査業務、沖縄県石垣島でのマンション入居者向けEVカーシェア等、さまざまな場面で活用されています。共創パートナーの募集も始めており、引き続きサービスの充実化を図りながら、国内のカーボンニュートラルの実現に寄与していきます。
N.mobiのサービス概要