サステナビリティビジネス
グリーン・トランスフォーメーション
森林整備による新たな経済循環の構築
J―クレジット創出事業支援を通じた地域課題解決への貢献
Social Issue
森林管理支援を通じた地域課題の解決
日本は国土の森林率が高く、世界でも有数の森林国です。森林はCO2を吸収し地球温暖化防止に貢献するほか、土壌保全や水源涵養、生物多様性等、多面的な機能を備えています。こうした機能を維持するには、適切な森林管理が欠かせません。そこでNTT西日本グループは、森林・林業DXを活用し、森林管理の効率化を支援するとともに、豊かな森林資源の維持・発展に向けた課題解決をめざしています。また、Jークレジットの創出から流通までを一元的にサポートし、経済的・社会的な価値を提供による地域社会の課題解決にも取り組んでいます。
Solution
森林資源の活用に向けた三重県亀山市での取組み
三重県亀山市では、市域の63%を占める森林のうち、手入れが行き届いていない民有林を対象に、市町村が森林所有者との仲介役となり、意欲と能力のある林業経営者に森林管理を委託する「森林経営管理制度」を活用した整備を進めています。市が管理者となり、2019年度から約131haの森林で間伐等を実施し、CO2吸収や水源涵養、木材供給等の多面的機能の維持を図っています。こうした森林整備の取組みについて、NTT西日本 三重支店は、森林整備によって創出されたJ―クレジットの地域内外での活用を支援し、森林整備と経済活動を結びつける新たなしくみづくりに取り組んでいます。
森林経営管理制度の推進に向けたJ-クレジット創出事業のイメージ
Effective Frame
森林・林業分野の課題解決と2050年カーボンニュートラルの実現に貢献
亀山市では、整備された森林から創出されたJ―クレジットを金融機関やパートナー企業と連携・活用し、地域内でのカーボン・オフセットの推進をめざすとともに、都市部へのクレジット流通も視野に入れた取組みを進めています。また、都市部へのクレジット流通を通じた資金還流や関係人口の増加を図り、経済循環モデルの構築をめざしています。さらにNTT西日本グループでは、この取組みを全国に展開させていくことで、森林経営管理制度のさらなる推進に加え、森林・林業分野の課題解決と2050年カーボンニュートラルの実現に貢献し、持続可能な地域づくりをめざしていきます。