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第三者意見 環境年次報告2019 環境年次報告

Third-party Opinions 第三者意見

神戸大学大学院経営学研究科教授 國部克彦 様

大阪市立大学大学院経営学研究科後期博士課程修了。博士(経営学)。大阪市立大学助教授、神戸大学助教授を経て、2001年より神戸大学大学院経営学研究科教授。2014年より2016年まで同研究科長。ISO/TC207/WG8議長、日本MFCAフォーラム会長などを務める。主な著書に、『アカウンタビリティから経営倫理へ』(有斐閣、2017年)、『CSRの基礎』(中央経済社、2017年)、『低炭素型サプライチェーン経営』(中央経済社、2015年)などがある。

「NTT西日本グループ環境宣言」

2019年度の特筆すべき事項は、「NTT西日本グループ環境宣言」を策定し、「NTT西日本グループ環境目標」を設定したことです。「環境宣言」では、「脱炭素化」、「自然」、「資源循環」の3つの柱が示され、それぞれに環境目標がたてられています。この3つの柱は環境活動の柱として妥当なものです。2050年には温室効果ガス排出を2010年に比較して半減をめざすとされていることも評価できます。また、資源循環については「ゼロエミッションを維持する」という目標が設定されています。これも妥当な目標ではありますが、可能であれば、サーキュラーエコノミー社会をNTT西日本がどのようにリードしていくのかというビジョンが欲しいところです。

SDGsの積極的な推進を

NTT西日本は、トップメッセージにもあるように、SDGsとの関係を重視されています。しかし、活動内容を見る限り、まだ明示的にSDGsと具体的な活動が連携されていないようです。NTT西日本は地域に非常に大きな影響力を持つ企業ですので、具体的なSDGsプロジェクトを、期間限定でもよいので、集中的に取り組むような試みもあってよいと思います。特に、ICTによって地球環境の負荷低減に貢献するというコンセプトは、事業とサステナブルな社会の構築という2つの目標を追求するため、SDGsのゴールやターゲットと結び付けやすいのではないかと思います。

みどりいっぱいプロジェクト活動

NTT西日本の特徴は、営業エリアが大きく、地域とのかかわりが深いことです。その意味で、「みどりいっぱいプロジェクト」を、様々な地域で展開されることは大きな効果があると思われます。また、「葵サミット」への協力のような取り組みも地域貢献として重要性の高いものです。このような環境面での地域貢献は、NTT西日本でなければ実践できないことなので、ぜひ積極的に展開していってほしいと思います。地域創生は日本社会の大きな課題の一つですので、この方面での貢献を期待しています。

サプライチェーンを巻き込んだ活動を

NTT西日本ではサプライチェーン全体での温室効果ガス排出量を測定されています。その結果「スコープ3」(サプライチェーン全体での排出量)が最も大きいという結果になっています。この点はサプライヤーや顧客と協力しなければ削減することのできない部分です。是非、サプライチェーン全体での活動を展開されることを期待しています。

第三者意見を受けて

今回の年次報告は、NTT西日本グループ環境宣言・環境目標を新たに制定し、これまでのいわゆる紙、ごみ、電気の削減から「脱炭素化」「自然と共生」「資源循環」の推進に移行し、ステークホルダーの皆さまと連携した地球環境保全活動に取り組むことを示しております。資源循環型社会の推進については脱プラスチック等の動向を踏まえ、適切なビジョンと目標を設定してまいります。


SDGsについては、ICTによる地球環境の負荷低減への貢献を「環境にやさしいICT」としてSDGsの観点からの普及を図っております。今後はSDGsについてのコミュニケーションについても検討を進めてまいります。


生物多様性保全活動については、昨年度から各地域のビルごとに里親となって葵を育てる「みんなで育てる葵」施策を展開しており、NTT西日本エリア30府県で10,000人規模の活動を5年連続で続けることができました。今後は地域と連携した活動をより推進し、地域創生への貢献を図ってまいります。


環境目標の「脱炭素化」については、サプライチェーンと連携した取り組みを推進することにより、スコープ3の温室効果ガス排出を削減してゆくことも視野に入れております。まずはステークホルダーの皆さまとの対話を行い、今後はサプライヤーやお客様を巻き込んだ具体的な活動について検討を進めてゆきたいと考えております。



西日本電信電話株式会社
技術革新部 環境経営推進室

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