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ユーザー事例

事例 薫英学園 - 地域創生クラウド

教育ICTを推進し
学校法人全体の最適化を図る

 学校法人薫英学園さまは、大阪人間科学大学・大阪薫英女学院高等学校・中学校・かおり幼稚園を有する総合学園として、GIGAスクール構想など高度情報化の要請に応えるべく、ハード、ソフト両面におけるネットワークの整備・充実を図るとともにクラウド化を実施されました。また、新型コロナウイルス感染症拡大による影響などの社会情勢の急激な変化に対応する必要があり、学園全体のさらなるICT化に向け、取り組みを推進されました。そして2021年に学園創立90周年を迎え、地域における「知」の拠点となるべく全学種一丸となり、教育ICTのさらなる活用を加速されています。

薫英学園 校舎

プロフィール

学校法人薫英学園は、1931年に薫英女子学院を創設。現在、大阪人間科学大学・大阪薫英女学院高等学校・中学校・かおり幼稚園を有し、2021年に創立90周年を迎えた総合学園です。建学の精神として「敬・信・愛」を掲げ、個性を尊重し、専門性を活かした英知の薫り高い人間を育成すること、すなわち、知識や技能にかたよることなく、感性も重視して、調和のとれた豊かな人間性を育てる「全人教育」をめざしています。

導入事例

学校法人 薫英学園 法人本部事務局 総務課 係長 藤本 敏也 様
学校法人 薫英学園 法人本部事務局 総務課 係長
藤本 敏也
クラウド化によって
リスクとコストを軽減

 ICT化を推進するに当たっては、ただ機器を導入して終わりではなく、どう活用するかが重要であると考えており、世の中の流れや現場の声を意識して、教育の質的向上はもちろん、業務や機器設備の効率化を図っていく必要があると思います。担当の総務課では、サーバー・ネットワーク管理をはじめ、建物設備、光熱水費、備品消耗品、補助金関係、登記関係など業務が多岐に渡りますので、視野を広く持ち、他校の状況も踏まえ、将来性や持続性、費用対効果など、学園全体の最適化を考えながら進めています。
 業務が多岐に渡ることから、学園のサーバー・ネットワーク管理を限られたメンバーで対応しており、このまま学内で管理することは、コロナ禍や自然災害など、何が起こるか分からない時代にあってはハイリスクと感じていました。
 これまでクラウド化について検討はしていましたが、データがどこにあるのか、どのように管理されているのか不安材料が多かったことから踏み切れませんでした。そこで、NTT西日本にご依頼し、今回事前にデータセンターを見学させていただき、セキュリティ面、メンテナンス面などを考慮すると学内にあるよりもより安心、安全にサーバー運用ができると実感し、地域創生クラウドを利用することを決断しました。何かあればNTT西日本に助けてもらえる。そのパイプはこれからも強化したいと考えています。

大学から幼稚園まで
ICT機器環境を整備

 本学園では、コロナ禍の影響がICTの活用を前進させる大きなきっかけになったと考えています。例えば幼稚園では、緊急事態宣言の際に保育ができない状態になり、保育が再開された時に園児たちが仲良くできるよう顔つなぎの意味でWeb会議システムを使ったオンライン保育を実施しました。実際、保護者からも好評で、園児たちもWeb上で顔を合わせていたこともあり、スムーズに保育を再開することができました。その一方で、幼稚園はLAN環境が限定的であったためWeb保育を実施するにあたり、LANケーブルの出し入れが大変だという課題がありました。そこで小中学校では既に一人一端末の時代が到来していることから、幼稚園でもICT化がさらに進むことを考慮し、無線LANを導入することにしました。
 中学校・高等学校ではGIGAスクール構想の一環として、一人一台タブレット端末を活用した授業の開始に向け、元々2020年度は無線LAN環境の構築を予定していましたが、コロナ禍によって必要性が増し、学内の無線LAN環境の必要性が一気に高まり、スムーズに無線LAN環境を構築することができました。実際にオンライン授業が必要となった場面では早速活躍してくれました。この一連の取り組みについて、利便性などを考慮した製品選定、また教職員向け説明会の実施、あわせて今後の授業付加価値として英語教材アプリの導入など、NTT西日本には検討段階~導入~運用までサポートいただいたおかげで思った以上にスムーズにスタートすることができたと感じております。

大学から幼稚園まで学園全体のICT化を実現
対面での学びを重視するために
学修環境の整備を継続する

 大学では、無線LAN環境が限られた場所にしかなく、利用が集中していること、コロナ禍におけるオンライン授業の増加に伴い、頻繁に回線が逼迫し、日常業務に影響が出るといった状況も起きていました。そのため、学務システムの更改に併せて、サーバーを地域創生クラウドへ移管し、ネットワーク回線環境の最適化を計画しました。具体的には地域創生クラウドの特徴であるSINET※直結を活かし、大容量通信に備えた環境を整備しました。
 本学は、医療技術・福祉・心理分野の大学ということもあり、対面での人との関わりが大切となります。実習や演習授業も多いため、ICTを活用しつつ対面での学びができるような環境づくりに注力しています。次年度以降は、オンライン授業や分散授業、また学生の端末で情報をいつでもどこでもキャッチできる環境を実現するために、ネットワーク環境整備の継続、また無線LANを全館で構築し、大学の学修環境の幅を広げると共に、さらなる学生サービスの向上をめざします。
 また、今後は薫英学園の建学の精神「敬・信・愛」に基づき地域に根付いた取組みを推進していきたいと考えております。それを進める上でNTT西日本には、例えば今回導入した地域創生クラウド上であらゆるソリューションを提供し、学生・地域の方々が安心して豊富な教育サービスを受けることができる仕組みなど、新たな価値を大学として地域に発信できるような新しい提案を期待しております。

  • ※日本全国の大学・研究機関などの学術情報基盤として国立情報学研究所(NII)が構築・運用している情報通信ネットワークです。ご利用にあたっては別途NIIが定める所定の手続きが必要です。
  • ●サービス導入効果は、ご利用者さまの声に基づくものであり、お客さまのご利用状況により、効果は異なります。
  • ●本機能はセキュリティに対する全ての脅威への対応を保証するものではありません。
  • ●本パンフレットのインタビュー内容は、2021年1月時点のものです。

開発者からのメッセージ

お客さまの負担軽減から、
新しいICT教育の実現へ

今回の案件は、以前より薫英学園さまからご相談いただいていた、ICT整備の推進、学校法人全体のシステム運用を見ているお客さまの負担軽減を実現できる方法として、NTT西日本の地域創生クラウドがお役に立てると思い、ご提案したのがきっかけでした。当クラウドの特長である「SINET直結であること」「地域データセンターを利用しているためデータ所在地が明確なこと」には特に関心を持っていただけたようです。また今回は、ネットワーク環境整備+各教材アプリも導入しております。今後、さらに多くのコンテンツ等を拡充し、時代に即した新しいICT教育の実現と、質の向上につながればと考えております。

学校法人薫英学園のみなさん
[写真左から記載] 廣瀬 絢音( NTT西日本 薫英学園様プロジェクトメンバー)
南 成樹( 同上)
氏田 武良( 同上)
藤本 敏也さま( 学校法人薫英学園 法人本部事務局 総務課 係長)
松井 充( NTT西日本 薫英学園様プロジェクトメンバー)
宮澤 剛史( 同上)
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審査 22-S1051