第61回じまんの家族図画・作文コンクール
NTT西日本沖縄支店賞(作文の部)
城岳小学校 井川 輝夫(いかわ てるお)
「おじいちゃんおばあちゃんいつまでも大好きだよ」
ぼくはもう、大好きな四人のおじいちゃんおばあちゃんには会えません。でも、ぼくには、たくさんの大切な思い出があります。
ある夏休みに、お母さんのふるさとの大さかの実家へ、家族五人で行きました。とてもあつい日に、ピンクとみどり色が入ったつめたいそうめんと、きゅうりのすの物を作ってくれました。おばあちゃんのきゅうりのすの物は、りょう理人みたいにとてもおいしくて、ぼくは何どもおかわりをしました。
おばあちゃんは、
「ほんまにうれしいわぁ。」
と言って、何回も作ってくれました。
おばあちゃんのきゅうりのすの物は、世界で一番おいしいです。もし、おばあちゃんがまだ生きていて、またきゅうりのすの物を作ってくれたら、ぼくはむげんに食べられそうです。そして、あのおいしい味を思い出すたびに、ありがとうの気持ちがあふれてきます。
大さかのおじいちゃんは、ある日の朝、やさしいえ顔で、
「これ、あげるなぁ。大事にしてやぁ。」
と言いながら、おじいちゃんが使っていたそうがんきょうをぼくにくれました。
ぼくは、今でも、そのそうがんきょうを大切に持っています。そして、そうがんきょうを見ると、大さかのおじいちゃんのやさしい顔が目にうかんできて、もう一ど会いたくなります。
おきなわのおじいちゃんとおばあちゃんは、高れいで、にん知しょうというびょう気でした。コロナが広がる前に、びょういんでお見まいに行った時は、おじいちゃんとおばあちゃんは、とってもよろこんでくれて、いっしょうけんめいぼくの名前をくりかえして、ニコニコしながら言ってくれました。ぼくは、とてもうれしかったです。
ぼくの四人のおじいちゃんおばあちゃんは、びょう気でなくなってしまったけれど、そうがんきょうで青い空を見上げた時、なくなった四人のおじいちゃんおばあちゃんのニコニコしたえ顔が、空にうかんできました。おじいちゃんおばあちゃんたちが、いつも見まもってくれていると思うと、ぼくは、べん強やぶ活もがんばれます。
いつまでも大好きなおじいちゃんおばあちゃんたちが、お空の上でえ顔でいてくれるように、ぼくは、せいいっぱい生きたいです。
おじいちゃん、おばあちゃん、本当にありがとう。いつまでも大好きだよ。
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