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鈴鹿医療科学大学様の共通基盤系ソリューション、事務系ソリューション導入事例(2008年)

2008年12月19日 掲載
  • 300名以上
  • 学術・教育
  • 教育環境ICT化

導入サービス:共通基盤系ソリューション/事務系ソリューション

各教室まで光ファイバーで直結する先進的インフラ整備と全学の基盤となる教育支援システムを導入

情報通信インフラおよび教育支援システムなどの情報化整備

お客さまの声

ヒアリングを通じて課題を抽出し最善の解決策を提示してくれました」

写真:高木 純一 氏 写真:松永 ひとみ 氏

お客さまが語るソリューションのポイント

マルチベンダーだから、各社のシステムを比較検討し、最善のものを選ぶことができました。実績豊富な大学ソリューションの専門チームから、他大学の事例を聞けたことは大きな収穫になりました。
確かなコンサルティングスキルで、学内基盤にまで踏み込んだ最適な課題解決策を提示していただきました。

お客さま情報

所在地 千代崎キャンパス 三重県鈴鹿市岸岡町1001-1
白子キャンパス(薬学部) 三重県鈴鹿市南玉垣町3500-3
設立 1991年4月
大学概要 日本初の4年制医療系私立大学として2学部4学科で開学。その後、学部学科の増設を行い、2008年4月開設の薬学部薬学科を加えて4学部8学科の医療福祉系総合大学となる。薬学部が6年生までそろえば、約2,400人規模となる予定。

事例詳細

各教室まで光ファイバーで直結する先進的インフラ整備と全学の基盤となる教育支援システムを導入

鈴鹿医療科学大学様は2008年4月、三重県では初の薬学部を開設した。少人数教育の実践など、教育の「質」に徹底してこだわる同大学は、情報化整備にも注力。将来を見据えた光ファイバーを中心とした情報通信インフラの整備や、教育支援システムの導入など、良質な教育環境を支える体制を確立している。

教育の「質」の確保と情報化整備で開設に備える

日本で初めての4年制の医療系私立大学として設立された同大学は2008年4月、三重県で初めてとなる薬学部を新設した。三重県がメディカルバレープロジェクト※を推進する中、県内に薬学部がないことが大きな課題となり、三重県、鈴鹿市、および三重大学の全面的バックアップの下、同大学に薬学部が開設されることになったのだ。

一方、全国的に見ると、薬学教育を行っている大学は近年増加し、2008年現在57校にも及ぶ。学生の獲得競争が厳しさを増す中で、“後発”となる同大学薬学部は1学年の定員100人に対し、約50人の教員が指導にあたる徹底した少人数教育、しかも専門科目教員の約80%が薬剤師の有資格者という、教育の「質」に徹底的にこだわるとともに、基盤となるインフラ整備や、各種教育支援システムなどの情報化整備など、万全の運営体制を構築するための準備に入った。
※三重県では、県内の大学や研究機関、企業、サービス事業者などによる有機的ネットワーク(産業クラスター)を形成し、競争力のある医療・健康・福祉産業の創出と集積をめざす「みえメディカルバレープロジェクト」を推進している。

ヒアリングで課題を抽出し、全学の情報化整備へ

薬学部の新設地の選定に際し、交通の利便性や周辺環境から絞り込んでいった結果、旧NTT研修センタの遊休施設が有力候補として浮上した。

「交通の利便性に加えて、周辺環境の良さ、さらに建物が非常に堅牢かつ重厚で大学の校舎として全く遜色ないものであることから、旧NTT研修センタの遊休施設に薬学部を新設することに決めた」と、高木純一理事長は語る。

大学の情報通信インフラの整備にあたっては、「元の所有者として、現状をよく知るNTTに相談すれば話は早い」(高木理事長)と、まずはNTT西日本にコンサルティングを依頼することからスタートした。

NTT西日本は、要望をヒアリングした上で、現状のインフラと照合し、ベストと思われる学内LANや電話設備など、情報通信インフラについて提案した。提案のポイントは、学内LANについては、教室や研究室、事務室など、各部屋まで光ファイバーで直結するFTTD(Fiber To The Desk)構成としたこと。これにより、今後予測されるトラヒックの増大にも柔軟に対応できるだけでなく、中継スイッチが必要でなくなるため、管理稼働も軽減できる。さらに、従来の銅線と異なり、雷や医療機器の電磁波などの影響を受けにくいというメリットもある。電話設備については、教職員全員が大学構内のどこにいても通話ができるようにしてほしいとの要望から、PHSを主とした通信設備の導入を提案した。

NTT西日本の提案はそれだけにとどまらず、約3カ月にわたり定例会などを通じてヒアリングを重ねる中で出てきた要望から、AV環境整備やシンクライアントシステムを用いた情報演習室整備、さらには大学全体にかかわる教育支援システムの整備へと提案は続いた。

それまで、学内の教育支援にかかわる各種システムは、「それぞれが独立して存在しており、システム間の連携が取れない」「カスタマイズを繰り返して作り上げた独自性の高いシステムとなっており、学内の他部署とのシステム連携が難しい」「教務のメインコンピューターとして汎用機を使っているため、操作が煩雑で習熟に時間がかかる」などの問題があった。NTT西日本は、業務効率化による職員の負担軽減、学生および教員サービスの向上につながるものとして、現行システムを標準パッケージで統合することを提案した。

「始まりは情報通信インフラだったが、それを超える課題についても踏み込んで熱心にヒアリングをしていただいた。最終的に、大学の情報基盤ともいえる教育支援システムまで提案していただき、大学全体の情報化整備につながった。特に、実績豊富な大学ソリューション専門チームによる他大学の導入事例を交えた説明は、非常に説得力があった」と、大学事務局学務課の松永係長はNTT西日本の取り組みを高く評価する。

学生・教員サービスの向上、職員の業務効率向上へ

2008年4月に新入生を迎えた薬学部の新設キャンパス。6月には、「SUMS-PO(サムスポ)」と呼ばれる学生向け個人ポータルサービスもスタートした。履修登録や試験結果、休講情報などの連絡事項を、すべてこの「SUMS-PO」を通じて、学内からだけでなく、自宅からも確認することができる。学生にとって利便性が向上したことはもちろん、教員からは「学生への連絡がスムーズになった」、職員からは「学生情報の管理が一元化され、事務に関する負担が軽減し、精度も高めることができた」との声が聞かれる。

とはいえ、まだ運用は始まったばかり。「これから1年かけて改善点などを洗い出し、さらなる改善へとつなげていきたい」と、松永係長は意欲を燃やす。

薬学部1期生の成長とともに同大学も成長し、さらなる進化を遂げていくに違いない。

鈴鹿医療科学大学様の情報化整備のイメージ

鈴鹿医療科学大学様の情報化整備のイメージ

本内容は2008年12月19日に掲載いたしました。
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審査 22-S1051