バックアップソフト

バックアップソフトとは、プログラムやデータを別媒体への保存を支援するソフトウェアのことです。
そもそもバックアップとは、データやプログラムの紛失、損失、破損に備え、データの複製を別の記憶媒体に保存することです。データなどの消失や破損が起きる原因は、ソフトウェアやハードウェアの障害、人的ミス、ウイルス感染、災害や盗難、不正侵入や改ざんなど多岐にわたります。データをあらかじめバックアップをしておくと、データの消失や改変が起きた際に、複製した時点のデータを復旧できます。

WindowsやmacOS、Linuxなど、各種OSにバックアップツールがほぼ標準装備されています。しかし、標準機能ではバックアップの対象がシステム全体など、希望するバックアップができない場合があります。

バックアップソフトは、ファイルやフォルダの指定、日時、サイズの指定など、詳細なバックアップ設定が可能です。さらにグループウェアやデータベースソフトを作動しながらバックアップできる「オンラインバックアップ」、追加や書き換えなど一部のデータをバックアップする「差分バックアップ」など、標準機能にはない支援機能が充実しています。

バックアップソフトには無料版と有料版があり、データのバックアップだけなら無料版でも構いません。システムの規模やバックアップ対象の種類が多い場合、有料版のバックアップソフトが適しています。バックアップのスケジューリングに加え、バックアップ運用コストの低減、退避したデータを復元するリストアの簡易化、セキュリティ対応など、メリットが豊富です。