マルチスレッド

マルチスレッドとは、一つのコンピュータープログラムを実行する際に、アプリケーションのプロセス（タスク）を複数のスレッドに分けて並行処理する流れのことです。マルチスレッドの対義語はシングルスレッドで、ソースコードの上から順に一つの処理を行ないます。
スレッドとはCPUから見たプログラムの実行単位であり、プロセスの中に組み込まれているものです。マルチスレッドとは、複数のスレッドが一つのプロセス内で実行されることを表します。

マルチスレッドを用いると、プロセス内で複数の処理を同時に行なうため、処理速度と精度が飛躍的に向上します。メインルーチンの処理に加え、サブルーチンの処理や複数のプロシージャも同時に処理できます。ただし、マルチスレッドはスレッドを高速で切り替えながら処理するため、切り替えのタイミングによってはバグを起こす可能性もあります。

CPUコアが複数あるコンピューターはマルチスレッド処理が可能です。ただし、単一のCPUであっても、利用時間を分割し、順番を割り当てることでマルチスレッドが可能になります。スレッドの管理をプログラム内のコードで行なうものをユーザースレッド、OSカーネルが行なうものをカーネルスレッドと呼びます。