MRO（Maintenance Repair and Operations）

MROはMaintenance Repair and Operationsの略称で、業務に用いる消耗品、および購入の管理、効率化をめざすシステムのことです。もともとは製造業の言葉で、メンテナンス（保守）、リペア（修理）、オペレーション（稼働）に必要な副資材を表す言葉でした。MROに該当する副資材とは、工具や修理部品、燃料、保安資材、消耗品などが挙げられます。
副資材は原材料や部品と異なり、アイテム数が多く、部署ごとに必要なものを不定期かつ多頻度で調達しなければなりません。購入部門を立てるほどの発注がないうえに、自分の作業を中断して購入業務にあたるなど、非効率な面が問題となっていました。

調達業務の効率化やシステム化は困難とされていたところ、インターネットの普及でBtoBの電子商取引が開始されると状況が一変します。MRO調達支援サービスを提供する事業者が登場し、インターネットを介して調達業務を行なう動きが広がります。企業の調達業務の効率化を図る動きとして、MROという言葉が使われるようになりました。

日本では、文具メーカーや通信販売会社、商社などが、文具を対象としたMRO調達システムを展開しています。日常的に使用する、紙や文具、OA機器、サプライ用品などの調達が効率化するうえに、低コストでの購入、在庫の最適化も実現できます。