アノテーション（Annotation）

アノテーションは、英語のAnnotationのことで、「注釈」を意味する言葉です。IT用語では「特定のデータに対して情報タグ（メタデータ）を付加する」という意味で用いられます。昨今ではAIの分野で用いられることが増えました。AIの世界では「機械学習のモデルに学習させるための教師データ（正解データ、ラベル）を作成すること」として用いられています。
AIのアルゴリズムである「機械学習」の代表的な学習手法として「教師あり学習」が挙げられます。教師あり学習は、学習データとして入力とその正しい出力が与えられ、入力に対して正しい出力ができるように学習させるアルゴリズムです。

この学習データとなる正解データを作り出す作業として、正しいラベルを取り付けていく作業がアノテーションです。データに意味付けをする作業と捉えられるでしょう。例えば、画像の場合では写っているものに対して「人」「自動車」などの物体などを検出して意味のあるラベルを付けていきます。

AIはこのような正解データを取り込み、各データの特徴や傾向を学習することで精度を高めていきます。AIにおける機械学習、とりわけ教師あり学習ではアノテーションは欠かせない作業の一つです。