データサイエンティスト

データサイエンティストとは、センサーや通信機器で収集、蓄積したビッグデータから、ビジネスに活用する知見を引き出す人材のこと。必要なデータの収集、データの分析や可視化、データの評価および現場業務の改善などがおもな業務です。
情報通信技術の発展にともない、スマートフォンやIoT機器などが身近となり、私たちの身の回りにある情報をデータとして取得できるようになりました。膨大なデータを用いたAI技術も開発されており、データ活用に特化したスキルを持つデータサイエンティストの需要が高まっています。

データサイエンティストに必要なスキルは、データサイエンス、データエンジニアリング、ビジネス力の3つ。データサイエンスは、情報処理やAI、統計学といった情報科学を取り扱うスキル。データエンジニアリングは、データサイエンスの内容を実装、運用するスキル。そしてビジネス力とは、データを用いてビジネスの課題を解決するスキルです。

データサイエンティストには明確な定義がなく、対応領域が広いという課題があります。企業が求める人材と本人のスキルとのミスマッチがあれば、データサイエンティストとしての経験や能力が活かせません。スキル要件を明確に定義し、人材採用のミスマッチをなくすことがビッグデータ関連市場の発展にもつながるでしょう。