クラスター

クラスターは“群れ”“集まり”“集合体”を意味する言葉であり、ぶどうの房からなる言葉です。ITの分野では複数のコンピューターをまとめ、おもに可用性や効率性を高める手法として用いられます。

コンピューターをまとめることをクラスタリングと呼び、まとめられたコンピューター群は１台のコンピューターのように集中管理・運用ができるようになります。クラスタリングによって仮に１台のコンピューターが故障しても、その他のコンピューターが処理を引き継ぐためシステム停止を防ぐことが可能です。

クラスターの種類としては大きくHAクラスターと負荷分散クラスターに役割が分類できます。HAクラスターは可用性を高めることを目的としたものであり、前述の例の通りシステム停止を防ぐことが可能です。

負荷分散クラスターは１台１台のコンピューターに掛かる負荷を分散することが目的です。コンピューターは負荷を 掛けすぎると処理速度が落ちてしまいますが、複数台で処理を行うことで全体的な処理速度の向上が期待できます。

クラスタリングでまとめられたコンピューターは、ストレージを共有することで同じデータを参照できるようになり、CPUやメモリなどは個別に管理することで１台１台別個に処理を行いながら全体的なシステムとして動作します。