DNS（Domain Name System）

DNS（Domain Name System）は、ドメインを管理・運用するためのシステムです。IPアドレスをドメインに変換する役割を持ち、DNSの機能を持ったサーバーをDNSサーバーと呼びます。

インターネット上の通信ではIPアドレス（8.8.6.6など）によって、通信相手を特定していますが、数字の羅列であるため人間には使いづらいものとなっています。そこで、“xxx.com”のような文字列とIPアドレスを紐づけ、人間が扱いやすいように表現したものがドメインです。DNSはインターネットにおける住所録のような存在といえるでしょう。

インターネット上のDNSサーバーは相互に連携しており、“.com”や“.jp”などのTLD（Top Level Domain）から順に検索されます。TLDの情報を持ち、検索の起点となる“ルートゾーン”から順にドメインを検索し、対象ドメインのIPアドレスや対象ドメイン宛のメールサーバーの情報などを得る仕組みです。このような検索のことをDNSでは名前解決と呼びます。

DNSサーバーは“権威DNSサーバー”と“DNSキャッシュサーバー”に分けられます。権威DNSサーバーはドメインとIPアドレスの紐づけを管理し、DNSキャッシュサーバーはクライアントからの名前解決の要求を受け付けて検索する役割です。

DNSの仕組みは、二つの役割を持つ多数のDNSサーバー間で通信を行なうことで成り立っています。