eSIM（Subscriber Identity Module）

eSIMはスマートフォンの端末内に内蔵されている本体一体型のSIMです。SIM（Subscriber Identity Module）は契約者情報が記録された小型のICチップであり、従来は小型のカード型であるSIMカードが利用されてきました。

従来は物理的にSIMカードをスマートフォンなどの端末に挿入していましたが、eSIMは内蔵されているためその手間がなくなります。オンライン契約で完結できるため乗り換えの手間が減り、差し替えによる故障リスクも防げます。

また、SIMカードとeSIMに対応した“デュアルSIM”の端末であれば、それぞれのSIMで異なるキャリアを設定して使い分けることも可能です。仕事用とプライベート用で複数の端末を保有する方もいるかも知れませんが、デュアルSIM対応端末であれば端末内の設定で利用するネットワークを切り替えられます。

日本ではまだ新しいものと認識されていますが、欧米を中心にすでに一般的になっている国も多数存在します。日本でも普及に向けた考え方や留意事項をまとめた“eSIMサービスの促進に関するガイドライン”を総務省が201年8月10日に公開しました。

日本政府も推進するeSIMは、従来のSIMカードと比べて多くのメリットをもたらすことから、今後一般的になることが予想されます。