ドローン

無線操縦で飛行する小型の無人航空機のことです。ドローンの語源は、英語で「雄蜂」を表す「drone」、プロペラの飛行音がミツバチの羽音に似ているという2つの説があります。

元は軍事用の無人車両、無人航空機など、自律的に稼働する機体をドローンと呼んでいました。現在のドローンの定義は、2015年の航空法改正による「無人航空機」に該当します。具体的な定義は、「構造上人が乗れない機器で、遠隔操作または自動操縦で飛行でき、機体の重量が100g以上のもの」です。

一般的なドローンは、複数のプロペラがあるマルチコプターを表します。ドローンの定義で考えると、機体が100g以上のラジコンヘリコプターもドローンの1種です。ただし、ドローンは操縦者による操縦に加え、プログラミングによる自律航行も可能な点が異なります。

ドローンが注目されはじめたのは2010年ですが、近年ではGPSやCPU、カメラなど、さまざまな最先端技術が搭載されています。画像データの収集や撮影、測量、荷物の運搬、災害時の人命救助、農薬散布など、産業用ドローンの使用も活発です。

また、ドローンをラジコンのように飛ばすトイドローン、スポーツ競技としたドローンレースが開催されるなど、趣味や娯楽として楽しむことも可能です。