ゼロトラスト

ゼロトラストとは「すべての通信を信頼しない」ことを前提として脅威を防ぐという、セキュリティ対策の考え方です。

従来のセキュリティは、ネットワークの内側（社内LAN・VPNなど）を「信頼できる」もの、外側（インターネット）を「信頼できない」ものとして分け、内外の境界線で対策をしていました。例えば、ネットワークの内側と外側の境界線にファイアウォールを設置し、外部からのサイバー攻撃を遮断するといった対策方法がこれにあたります。

しかし、近年はクラウドが普及したことにより、ネットワークの外側に情報資産があるケースも珍しくありません。そのため従来の「ネットワークの内側のみ守れば良い」という考え方では十分なセキュリティ対策を講じることが難しくなりました。

ゼロトラストでは、デバイスのログ監視や制御、インターネット通信の制御、クラウドへのアクセス管理など、保護すべき情報やシステムにアクセスするすべての通信に対して検証を行ないます。ネットワークのあらゆる通信を信用せずに検証することで、外側からのサイバー攻撃だけでなく、情報漏えいなどネットワークの内側で起こりうるリスクにも対応することができるのです。