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no.04

地元の誇りを創造する

眞鍋 寿男氏の画像

※この対談は2020年3月26日時点のものです

特別対談今回のお相手

デニムで地域社会を活性化

眞鍋 寿男(まなべ・ひさお)

デニム製造販売業 株式会社ジャパンブルー 創業者。地元の商店街を「ジーンズストリート」と名付けて、まちおこし。買い物・観光客だけではなく、起業者など、多くの人を地域社会に呼び込むことに成功。

人と地域の思いを、未来へとつないでいく特別対談。 「思いをつなぐ」ナビゲーターの太田雄貴さんが、岡山県倉敷市にあるジーンズストリートを訪問。まちおこしの発起人、眞鍋寿男さんと「地元の誇りを創造する」ことについて語り合いました。
(以下、敬称を略させていただきます)

ここだけにしかない「体験の場」を、
地元のまちに創る。

太田 こんにちは。いま「ジーンズストリート」を歩いてきましたが、若いお客さまが多いですね。こういった集客の面からも、このまちおこしは、全国のロールモデルになると感じました。

眞鍋地方の悩みはどこも同じで、シャッター商店街を活性化することが最初の課題でした。ここでしか買えないものを作って売れば、お客さまが足を運んでくれるかもしれないと思ったのが始まりです。

太田私たちも各地域で活動をおこなっています。そのひとつは静岡県の沼津市を「フェンシングのまち」にするというプロジェクトです。選手を派遣して体験会や試合などをおこない、さまざまな人がフェンシングをプレーできる環境を整えています。今では海外選手も練習に来ますし、地域コミュニティの活性化にもつながっていると思います。ですから眞鍋さんの「何かひとつのもの」を通して、まちを元気にするというお話はとても共感できます。ところで活動を始めると、次は、それを世間にひろめていくことが必要になりますが、どうされましたか。

眞鍋メディアへ、行政へ、商工会へ、とにかく情報を発信し続けました。ジーンズストリートを創る前、ジーンズ関連の店はわずか2店舗でしたが、10年間で、店舗数は37にも増えました。今では、年間、のべ25万人を超えるお客さまにお越しいただいています。 ここに来ていただいたお客さまは、まちの風景や商品を「見る」「触れる」さらには地元の人と「話す」という「体験」をしていただけます。単に物を販売する場所で終わらずに、ここでしか味わえない「体験」を提供することが大切だと考えています。

インタビューイメージ

大人がまちに誇りを抱くと、子どもたちの自信になる。

太田眞鍋さんがジーンズストリートの活動に込める思いをお聞かせください。

眞鍋私の思いは「まちと、ここに暮らす一人ひとりの方に、誇りと自信を抱いてもらいたい」ということです。そのためにはこれからも、みんなが夢や憧れを持ち、それに向かって研鑽を重ね、今度は自分たちが世界中から憧れられる、そんな、ものづくりをしていく必要があると思います。

太田スポーツの世界でも、憧れの存在がいて、がむしゃらにめざしているうちに、いつしか自分が憧れの対象になっていくということがあります。憧れは成長への大きなモチベーションになりますね。眞鍋さんは、この活動を誰につないでいきたいと思われていますか。

眞鍋私は「子どもたちに地元の魅力」をつないでいきたいです。この地にはジーンズがある!それを魅力に感じてもらい、将来、地元で活躍する若者が一人でも増えることにつながれば嬉しく思います。

対談イメージ

地元に魅力を創り、
誇りと自信を胸に進んでいきましょう。