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News Release

NTT西日本グループ、メディアリンクス、朋栄の共創プロジェクトが「遠隔編集サービス」の実証実験に成功
~番組制作現場の働き方改革をICTの力で後押し~

2022年10月24日
NTTビジネスソリューションズ株式会社
西日本電信電話株式会社
エヌ・ティ・ティ・スマートコネクト株式会社
株式会社メディアリンクス
株式会社朋栄
(協力)
朝日放送テレビ株式会社
株式会社愛媛朝日テレビ
中京テレビ放送株式会社
株式会社ytvNextry

 NTTビジネスソリューションズ株式会社(大阪府大阪市、代表取締役社長 上原 一郎 以下、NTTビジネスソリューションズ)、西日本電信電話株式会社(大阪府大阪市、代表取締役社長 森林 正彰 以下、NTT西日本)、エヌ・ティ・ティ・スマートコネクト株式会社(大阪府大阪市、代表取締役社長 牧内 貴文)、株式会社メディアリンクス(神奈川県川崎市、代表取締役社長 菅原 司)、株式会社朋栄(東京都渋谷区、代表取締役社長 清原 克明)の5社で発足した「遠隔編集サービス共創プロジェクト」(以下、本プロジェクト)は、放送局及び番組制作会社4社※1の協力を受けて、遠隔編集サービス(以下、本サービス)の実証実験を実施し、本サービスのリモート環境下での安定した操作性と、映像編集業務における適合性を確認することに成功いたしました。今後も継続してビジネス性等に関して検討を進め、本サービスの事業化をめざします。

  • ※1
    • 朝日放送テレビ株式会社(大阪府大阪市、代表取締役社長 山本 晋也 以下、朝日放送テレビ)
    • 株式会社愛媛朝日テレビ(愛媛県松山市、代表取締役社長 井上 隆史 以下、愛媛朝日テレビ)
    • 中京テレビ放送株式会社(愛知県名古屋市、代表取締役社長 丸山 公夫 以下、中京テレビ)
    • 株式会社ytvNextry(大阪府大阪市、代表取締役社長 菊川 雄士 以下、ytvNextry)

1.実証実験結果について

 本サービスの映像編集業務への適合性および業務改善効果を確認するため、本プロジェクトは放送局及び番組制作会社と共同で実証実験(以下、共同実験)を実施いたしました。結果については以下の通りです。

(1)朝日放送テレビ・愛媛朝日テレビとの共同実験について

①概要

 朝日放送テレビ・愛媛朝日テレビとの共同実験では、甲子園の中継映像のリアルタイム編集(以下、甲子園映像編集)において、本サービスを利用して愛媛朝日テレビ(愛媛県)から遠隔で編集作業を実施し、甲子園映像編集における本サービスの適合性について検証しました。

②結果

 本サービスを利用することで、愛媛朝日テレビの取材班(ディレクター、カメラマン、アナウンサーの3名)の移動時間を削減できました。加えて、編集作業と現地取材の業務を分担することが可能となったため、取材班の取材時間が従来よりも1日約3時間程度長く確保できるという結果が得られました。詳細は【別紙1】をご覧ください。

(2)中京テレビとの共同実験について

①概要

 中京テレビ(愛知県)との共同実験では、大阪エリアにある編集サーバーにリモート接続し、編集作業および高精細なビデオ信号のIP伝送による遠隔地のモニター表示について、遠方地におけるリモート環境下で安定した操作性を実現できるか検証しました。

②結果

 編集作業およびモニター表示について、名古屋エリア-大阪エリア間の約140kmの距離がある状態においても、オフィス環境と同等水準の操作性を実現することができるという結果が得られました。詳細は【別紙2】をご覧ください。

(3)ytvNextryとの共同実験について

①概要

 ytvNextryとの共同実験では、クラウド環境下で「映像素材の編集⇒テロップ生成および挿入⇒高精細なビデオ映像伝送および高画質モニターでの映像確認」の番組制作ワークフローを通した検証を行い、クラウド環境下で完全パッケージ(完パケ)映像の制作が可能かを検証しました。

②結果

 一連のワークフローをクラウド環境下にて一気通貫で実施し、完全パッケージ(完パケ)映像の制作までを完遂することができました。従来はオフィス環境で実施していた番組制作業務について、場所を問わず、リモート環境でも実施できるという結果が得られました。詳細は【別紙3】をご覧ください。

2.今後の展開について

 各社との共同実験において、概ね良好な結果を得られたことを受け、本プロジェクトでは、今後も放送局・番組制作会社との連携を広げながら、番組制作の課題把握に努めるとともに、その課題解決に資するサービスかを見極めるため、継続してビジネス性等に関して検討を進め、本サービスの事業化をめざしてまいります。本サービスを放送局・番組制作会社へ幅広く提供していくことにより、番組制作現場における働き方改革の実現や、放送業界におけるさまざまな課題の解決策の一つとなるよう取り組んでまいります。また、今後もICTを活用したさまざまなサービスを企画・開発し、放送業界のDX実現に資する取り組みを推進してまいります。
 現在検討中の本サービスの概要、主な特長※2については以下の通りです。

  • ※2 現時点の情報となりますので、今後変更となる可能性がございます。予めご了承ください。

(1)サービス概要

 NTT西日本グループが展開するデータセンター上の編集サーバーに、編集者がリモート接続をし、映像編集が実施できるサービスです。サーバー上で編集した映像は、IP伝送装置 MDP3020※3にて、IPネットワーク上で伝送が可能な形式(JPEG XS)に変換し、遠隔地のモニターに表示させることができます。
 これにより、これまでオフィス環境で実施していた編集作業について、自宅や出先などでも実施可能となります。編集者は自宅から編集作業を行い、ディレクターはオフィス環境にて高精細映像確認を実施するといった、作業場所を問わない新たな働き方が可能になります。

  • ※3 IP伝送装置 MDP3020は、数ミリ秒程度の処理時間で映像データを10分の1以下に圧縮し、かつ視覚的に損失のない映像品質でIP映像伝送が可能な"JPEG XS"規格に対応した装置です。

サービス概要

(2)サービスの主な特長

①高精細映像の編集、確認が可能

  • 編集者が編集サーバー上で編集した高精細なビデオ信号をIP伝送し、遠隔地のモニターに表示させることで、クラウド環境を通じて高精細映像の確認が可能。

②お客さま設備との接続が可能

  • お客さまのオフィス環境に設置されている映像素材ストレージとクラウド環境をVPN接続することにより、クラウド環境から素材ストレージのファイル参照が可能。
  • 映像素材や編集後の映像素材について、クラウド環境にアップデートすることなく、お客さまのオフィス環境にて管理可能。

 また、より多くの皆さまに本サービスをご覧いただくために、2022年11月16日(水)から18日(金)に幕張メッセ(千葉市)にて開催される「Inter BEE 2022」に出展いたします。【出展場所:幕張メッセ会場ホール5(小間番号:5402)・NTTグループブース】
 詳細については、以下のサイトをご覧ください。
 https://www.inter-bee.com/ja/
 「Inter BEE 2022」のイベント出展に関しましては、以下のサイトをご覧ください。
 https://www.nttbizsol.jp/news/202210241400000752.html

3.本件に関するお問い合わせ先

NTTビジネスソリューションズ株式会社
スマートラーニング事業部(児玉 安永)
e-mail:ipbc@west.ntt.co.jp

エヌ・ティ・ティ・スマートコネクト株式会社
メディアビジネス部(吉田 森本 平田)
Tel:0120-28-8140 受付時間9:30~18:00(土日祝・年末年始を除く)
e-mail:info@smartstream.ne.jp

株式会社メディアリンクス
テクニカルセールス(田村)
Tel:044-589-3570
e-mail:technical_sales@medialinks.co.jp

株式会社朋栄
マーケティング本部 広報部(和喜田 出村 秋山)
Tel:03-3446-3528
e-mail:ad@for-a.co.jp

  • ※お問い合わせの際は電話番号、メールアドレスをお確かめのうえ、お間違えのないようお願いいたします。

※ニュースリリースに記載している情報は、発表日時点のものです。現時点では、発表日時点での情報と異なる場合がありますので、あらかじめご了承いただくとともに、ご注意をお願いいたします。

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