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News Release

西日本電信電話株式会社

オープンイノベーションによる未来共創プログラム『Future-build』事業化・社会実装に向けた実証実験第一弾を開始

2022年11月29日

 西日本電信電話株式会社(以下、NTT西日本)では、2022年8月より未来共創プログラム『Future-Build For Well-being society(フューチャービルドフォーウェルビーイングソサイエティ)』(以下、本プログラム)を開始し、オープンイノベーションによる社会課題解決や未来社会の創造に取り組んでいます。101件におよぶ応募の中から9月に採択企業を決定し(4領域6テーマ)、10月より採択パートナーと事業内容のアイディエーション等を行ってまいりましたが、この度11月より、取り組み・検証フィールドなど具体化した3テーマの実証実験を先行開始することとなりました。

  • 表は左右にスクロール出来ます。
領域 募集テーマ 採択パートナー 実証実験(めざす事業等)
生活 “まち”の魅力創出と賑わいをデジタルとリアルとのデータ連携で加速するまちづくり 株式会社ビーブリッジ ARを活用したストリートアートサービス
経済 ロボットや業務自動化による労働力・人材不足の解消 広島商船高等専門学校 安価な設備の故障予知診断システムの開発
環境 化学肥料や農薬を抑制したネイチャーポジティブな環境再生型農業 エヌ・ティ・ティ・コムウェア株式会社 環境にやさしい食材を直接消費者へ届ける「次世代型農業支援SaaS」
M2 Labo. Inc.
  • ※本プログラムの概要
    本プログラムはオープンイノベーション施設「QUINTBRIDGE(クイントブリッジ)」において、スタートアップ、企業、研究機関等のパートナーとの共創によりWell-Beingな未来社会を実現するプログラムです。
    (URL)https://www.quintbridge.jp/program/2022_future-build/

1.生活領域

生活領域
  • 【募集テーマ】“まち”の魅力創出と賑わいをデジタルとリアルとのデータ連携で加速するまちづくり
  • 【採択パートナー】株式会社ビーブリッジ
  • 【実証実験内容】ARを活用したストリートアートサービス
背景・狙い 街が賑わい・活性化する手段の一環として、プロジェクションマッピングやイルミネーションなどの手段で人を集めることができますが、場所の制約やコストの問題で容易に活用できる手段ではありません。
本プロジェクトでは、ネットやSNSの動画投稿サービスのように、手軽に誰でも街中にてARアートを投稿でき、日常の街の景色が変わる仕組みづくりをめざします。
実証実験内容 本実証実験では、AR技術を用い、街中でスマホをかざして見ることができるARアートを展示します。また、それを『AIを活用したまちづくり』の技術を用いて、ARアートで人流増加や経済効果があるかについて総合的に検証していきます。
各社の役割
NTT西日本 AIを活用した街の経済効果の検証
株式会社ビーブリッジ coconey(AR技術を活用したサービス)の提供
期間
プロトタイプ開発 2022年11月〜2023年1月
データ集計 2023年2月〜2023年3月
実施場所 大阪 京橋エリア周辺

実施イメージ

実施イメージ

2.経済領域

経済領域
  • 【募集テーマ】ロボットや業務自動化による労働力・人材不足の解消
  • 【採択パートナー】広島商船高等専門学校
  • 【実証実験内容】安価な設備の故障予知診断システムの開発
背景・狙い 現在、製造業における機械/設備の老朽化や、インフラ設備の老朽化への対応が社会課題となっています。この課題に対して、機械や設備の故障予知診断による予防保全や最適時期のメンテナンスが求められてはいるものの、それを行う故障予知診断システムが高額で導入が進まないため、故障発生による損害やその補充のための人件費の増加という経済ロスが発生しています。
本プロジェクトでは、安価な設備の故障予知診断システムの実現をめざします。
実証実験内容 本実証実験では、圧縮センシング技術を活用した安価な低周波計測でも高額な高周波計測と同等の故障予知診断が可能かを検証していきます。
  • ※圧縮センシング技術とは、少数回の観測のみで高次元信号を復元可能とする信号処理の手法です。
各社の役割
NTT西日本 ユースケース作りやエコシステム形成の支援、遠隔モニタリングシステムの検討
広島商船高等専門学校 各機械/設備に応じた圧縮センシング技術の開発と社会実装
期間
プロトタイプ開発 2022年11月〜2023年3月
データ集計 2022年11月〜2023年3月
実施場所 株式会社ナガト 岩国工場
山口県岩国市由宇町南沖二丁目1番1号

3.環境領域

環境領域
  • 【募集テーマ】化学肥料や農薬を抑制したネイチャーポジティブな環境再生型農業
  • 【採択パートナー】エヌ・ティ・ティ・コムウェア株式会社、M2 Labo. Inc.
  • 【実証実験内容】環境にやさしい食材を直接消費者へ届ける「次世代型農業支援SaaS」
  • ※ネイチャーポジティブとは自然に良い影響をもたらす、自然を優先するという意味です。
背景・狙い 有機栽培や特別栽培は、栽培技術が未確立であり再現性が低いこと、農作物の流通販売に関する問題があり、新規参入リスクが高いとされています。
本プロジェクトでは、農業未経験者に対して、誰もが有機栽培が行える技術や地域流通機能を提供し、生産者と消費者とを直接つなぐコミュニティを形成することで、地球環境に配慮した持続可能な農業の仕組みづくりをめざします。
実証実験内容 本実証実験では、「Bio Logical Farming:生態系調和型農業理論」(BLOF理論)に基づいた栽培技術及び営農支援クラウドサービスの検証、有機栽培作物の市場外流通での販売検証(消費者動向、販売価格の評価)を実施します。
  • ※BLOF理論とは、「細胞を作るアミノ酸」「生命維持に不可欠なミネラル」「生育・施肥を支える土壌」の3つの分野に分けて考察し、科学的・論理的に営農していく株式会社ジャパンバイオファーム独自の有機栽培技術です。
各社の役割
NTT西日本 実証実験フィールドの提供
NTTコムウェア BLOFware®.Doctor(営農支援クラウドサービス)の提供
M2 Labo. Inc. 地域の共同配送による青果流通の仕組み「やさいバス」の提供
期間
栽培検証 2022年11月〜2023年2月
販売検証 2023年1月〜2023年2月
実施場所 和歌山県かつらぎ町

実施イメージ

実施イメージ

4.今後の予定

 本プログラムの残り3テーマの実証実験内容については、2022年12月に発表予定です。また、各プロジェクトについては、今後、実証実験・検討を重ね、2023年3月に成果報告会を開催予定です。

※ニュースリリースに記載している情報は、発表日時点のものです。現時点では、発表日時点での情報と異なる場合がありますので、あらかじめご了承いただくとともに、ご注意をお願いいたします。

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