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NTT西日本グループ環境報告書2006「オゾン層保護対策」

オゾン層破壊物資である特定フロンについては、1994年度末に新規使用を全廃しています。現有設備で使用している分については、特定フロンを用いたターボ冷凍機の更改を1999年度末までに完了し、除去・保管していたフロンの全量を2000年度末までに破壊処理しました。また、消火用設備として従来導入していたハロン消火ガス設備は1992年以降新増設を廃止し、代替ハロン消火設備の導入に取り組んでいます。

消火用特定ハロンの廃止

オゾン層保護対策としては、ハロン消火設備の新設中止と代替ハロン消火設備導入に取り組んでいます。

消火用ハロンガスとして使われているのは主にハロン1301で、これまでその優れた消火性能や高絶縁性、低毒性、低汚損性等から当社においても通信機械室、電算機室、電力室等で使用し、約410tを所有しています。これら消火用ハロンガスについては、1992年以降新増設を廃止しています。

ハロンに替わる消火剤として、代替ハロン消火システムの導入を行っています。
これは、消火性能や人体・通信装置に対する安全性が高く、オゾン層を破壊しない新しい消火剤(注)を用いたシステムです。

また、ハロン消火設備については誤放出の防止対策を行い、火災に対する安全性向上のために、火災を早期に検知する火災早期検知システム(図)の導入を推進しています。このシステムは、エアサンプリング式の超高感度検知装置により、低濃度の煙を感知することが可能な火災検知システムで、空調循環風量の大きな空間の火災も短時間で発見することが可能であり、火災に対する安全性が向上します。

2006年度も継続した取り組みを推進します。

(注)NN100(*1)、Inergen(*2)、FM200(*3)の3種類のいずれかとし、建物ごとに建設費等を総合的に勘案して選定することにしています。
*1 NN100 : イナート系消火剤で窒素ガスで構成されている。
  オゾン破壊係数、地球温暖化係数ともにゼロ。
*2 Inergen : イナート系消火剤でN2、Ar、CO2の混合ガスで構成されている。
  オゾン破壊係数、地球温暖化係数ともにゼロ。
*3 FM200 : フッ素系消火剤で放出時間が制限される。ボンベの容器本数がNN100、Inergenに比べ液体貯蔵のため少なくなる。
  オゾン破壊係数はゼロで、地球温暖化係数は2050。
図1  通信機室における新消火・防火システム

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お問い合せ先:環境対策室