NTT西日本グループでは、電話帳などの「紙資源の利用」、情報通信サービスを支える通信設備等の電力使用による「温室効果ガス排出」、使用済み設備などの「廃棄物」の3項目を顕著な環境負荷と認識し、2010年に向けた中長期目標として「行動計画目標」を定め、継続的な環境負荷の低減に努めています。

■紙資源節減

2005年度の純正パルプ総使用量は1.32万トンであり、目標を達成することができました。純正パルプ全使用量の98.8％を占める電話帳において、発行部数のさらなる適正化による紙資源の節減と古紙配合技術の向上（古紙配合率2004年度実績65.5％→2005年度実績67.2％）に努めるなど、全体量を対前年度23.3％削減するとともに2010年度目標値についても大幅に達成しています。継続的な施策推進により電話帳の古紙配合率は技術的限界に来ており、また事務用紙についても再生紙100％の用紙購入が定着したことなどから、2006年度からは管理項目として現状を維持する活動に努めていきます。

■温暖化対策

2005年度のCO2総排出量は30.1万t-Cであり、目標を達成することができませんでした。主な増加要因は、CO2総排出量を換算する係数（*）の上昇によるものです。なお、電力の使用に起因する正味のCO2排出量の増加分は1.0億kWh相当となります。

* 電力使用量のCO2排出係数：2003年度までは電気事業連合会発表の係数を使用しています。2004年度以降は「地球温暖化対策の推進に関する法律施行令」に基づいた係数（2004年度0.378kg-CO2/kWh、2005年度0.555kg-CO2/kWh）を使用しています。

■廃棄物削減

2005年度の産業廃棄物に関する各種取り組みについては目標を達成することができました。撤去通信設備においては、NTTネオメイト地域会社における廃棄物処理会社への指導の徹底等により全支店ブロックにおいてリサイクル率が向上（2004年度99.4％→2005年度99.7）し、最終廃棄量を削減しました。また、土木工事・建築工事においては工事請負業者に対する再資源化率向上の指導徹底等を行うことにより95％以上の再資源化率を維持することができました。