通学定期券発行効率化トライアル
~学生・卒業生データ連携基盤エルIDプラットフォームによる教育DX~
2023年3月16日掲載
さまざまな仕事の自動化が進むことによる“職業”の変化や少子高齢化の進行など予測することが困難な時代のなかで、大学などの高等教育分野では、ICTを活用した「教育の高度化」が必要とされています。また、その教育の高度化に力を注ぐためにも、学生サービスの利便性向上や、職員業務の効率化が必要です。
NTT西日本グループは、教育分野のデジタルトランスフォーメーションを推進するため、証明書発行サービスを起点として全国の大学へ導入拡大を図ってきた学生・卒業生のデータ連携基盤を軸に、今後さまざまなサービスやシステムに連携させる構想を進めています。
例えば、"デジタル教科書"や学習ログの分析により個別最適化する"ラーニングアナリティクス"など、既存のIDプラットフォームとシステム連携をすることで、それぞれのサービス毎に、学生データを登録・蓄積せず、より効率的かつスピーディに各サービスを導入できるようになります。
このIDプラットフォームを活用した連携サービスのひとつが、関西学院大学様、阪急電鉄様とトライアルをしている大学生の「通学定期券発行」の効率化です。
従来の方法は、大学の窓口で学生証を提示し通学証明書を発行、駅の定期券発売所で必要書類を提出して、通学定期券を発行するというものです。学生は窓口の行列に並ぶ必要があり、大学職員や駅員も各書類の処理や通学ルートの照合を行う必要があるため、混雑時期には臨時職員を配置するなど、大変な時間がかかっていました。
NTT西日本グループは、この課題を受け、IDプラットフォームと交通系システムの連携による解決を検討。IDに紐づけられたさまざまな学生データをシステム間で連携させることで、よりスムーズな通学定期券発行ができると考えました。
これにより、学生は自宅等に居ながらスマートフォンなどで通学証明を発行することができ、大学の窓口へ行く必要がなくなります。駅での通学定期券の発券も、学生はスマートフォンに届いた受付番号を券売機に入力するだけで完了。大学職員や駅員それぞれの事務作業の大幅な効率化が期待できます。
今回の通学定期券発行効率化のシステム開発にあたり、NTT西日本グループは、乗り換え案内API「駅すぱあと®※」など、長年交通系システムを運営してきたヴァル研究所と連携。お互いの技術やノウハウを結集し"共創"することで、より高いレベル、かつ効率的なサービスの実現をめざしました。
NTT西日本グループは、これからもICTで、IDプラットフォームを起点とした「教育DX」を推進していきます。
※「駅すぱあと」は、株式会社ヴァル研究所が開発・販売をしている経路検索ソフト(登録商標)です。
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