長崎市と五島列島をつなぐ遠隔専門診療
~複数診療科での本格運用開始~
2025年3月10日掲載
離島数 全国1位の長崎県。
地域のさらなる活性化にむけ、「離島振興」は最重要課題のひとつです。
その中でも喫緊の課題が「医療格差の解消」。
離島の病院は慢性的な医師不足が深刻で、特に「専門診療分野」の医師が足りていない状況です。
そういった環境の中で専門医による診療が必要な場合、患者は長崎市内などの病院へ行かなければならず、往来にも時間がかかるため、専門診療を身近に受けられない状況でした。
そこで「長崎県」「長崎大学」「長崎県病院企業団」が連携し、離島における遠隔専門診療支援事業を開始。
NTT西日本がこの事業をサポートしています。
「遠隔医療」という分野では、これまで実証実験や限定した診療科での例はありますが、今回NTT西日本がめざしたのは、その一歩先を見据えた「長崎モデル」の確立で、遠隔専門診療を「複数の病院」「複数の診療科」で「日常レベルで実用化」することです。
システム面では専用の高速通信回線などで離島病院と長崎市内の病院をつなぎ、離島にいながら 専門医の診療が受けられる「遠隔診療システム」を構築。
また、それぞれ診療内容に応じたITツール/医療機器を柔軟に組み合わせ、多様な医療従事者が操作可能な「使いやすいシステム」の設計を心掛けました。
また「システムを構築して終わり」ではなく、日常の医療オペレーションに「遠隔専門診療」を組み込めるよう、紹介状の作成からスケジュール予約/診療まで一連の業務の流れや方法を各病院の関係者と何度も検討を重ね、最適な運用フローの確立をサポートしました。
NTT西日本は今回の取り組みで蓄積した「遠隔専門診療に関する技術とノウハウ」で、離島/へき地の医療格差のない安心・安全なまちづくりに貢献していきます。
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