ローカル5Gを活用した港湾運送事業のDX
~大阪・夢洲コンテナターミナル実証実験~
2023年5月30日掲載
サプライチェーンのさらなるグローバル化により輸送量が増加する港湾運送事業では、荷役時間の長期化や周辺道路の混雑、人材不足など、さまざまな課題を抱えています。
それらの課題解決に取り組むNTT西日本は、大阪・夢洲コンテナターミナルにおいてローカル5Gを活用した港湾運送事業のDXに挑戦しています。※
実証実験の1つめは、コンテナターミナル内業務ネットワークの高品質化による業務効率化の実証です。
コンテナターミナルの各種システムにおいて、個々に採用していた無線やWi-Fi等の通信手段をローカル5Gに一元化しました。
ローカル5Gの安定した通信、高いセキュリティ、大容量な通信帯域といった特長を活かし、少数のアンテナで広い港湾エリアを一括でカバーするとともに、無線ながら、より速く、より高品質なネットワーク環境を構築。
さまざまな港湾業務の効率化、その効果を検証しています。
実証実験2つめは、指示書などのリアルタイム伝送による保管工程業務の効率化の実証です。
ローカル5Gを活用することで、コンテナクレーン車の作業員に配布していた紙ベースの荷揚げ計画指示書を、車内に設置したタブレットへリアルタイムに配信することが可能になります。
港湾エリアに数多くあるコンテナクレーン車に計画指示を一斉送信するなど、DX推進による保管工程業務の効率化を実現できます。
実証実験3つめは、トレーラー待機場の混雑状況可視化による行動変容の実証です。
ローカル5Gの大容量の特長を活かし、トレーラー待機場の入り口に設置した2台の4Kカメラからナンバープレート映像をリアルタイムにデータ伝送。
それらを基に分析した予測待ち時間をポータルサイトに掲載することで、ドライバーは、ターミナルに向かう前に混雑状況を確認することができ、アクセスが集中せずバランスの取れた車両来場時間を実現します。
NTT西日本は、ICTを活用し、港湾運送事業のDXに貢献していきます。
- ※ 本取り組みは、夢洲コンテナターミナル株式会社、三菱ロジスネクスト株式会社、大阪市、阪神国際港湾株式会社、京セラコミュニケーションシステム株式会社、NTT西日本、NTTビジネスソリューションズ株式会社の7者で構成したコンソーシアムによる開発実証のひとつです。
(ニュースリリース)
大阪・関西万博開催予定地である夢洲のコンテナターミナルにおける「ローカル5Gを活用した港湾・コンテナターミナルのDXの実現」に向けた実証実験の開始について
https://www.ntt-west.co.jp/news/2301/230130a.html
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