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IOWN APN関連技術を用いたリアルタイム遠隔合唱の実証実験

    2023年1月31日掲載

    NTTが2030年をターゲットに研究開発を進めている次世代のネットワーク・情報処理基盤、IOWN構想※1

    NTT西日本では、このIOWNを構成するさまざまな革新的な技術を社会に実装するチャレンジを開始しています。
    その一つが、IOWNの主要技術のひとつオールフォトニクス・ネットワーク(以下、「APN」)※2の関連技術を用いた、リアルタイム遠隔合唱の実証実験です。

    今回の実証実験では、 APNの超低遅延の性能を、一切のズレを許さない“合唱”というジャンルで実施しました。
    舞台は、今回で第40回を迎えた合唱コンサート「サントリー1万人の第九」です。
    主催する毎日放送様と連携し、メイン会場と東京・大阪の遠隔会場3拠点をAPNでつなぎ、違和感なく合唱できるかどうかを検証。
    メイン会場の指揮者の映像とオーケストラの演奏音を遠隔会場の2拠点に伝送し、そして、遠隔会場の約150名の合唱をメイン会場に送り返して合体させるため、光ファイバ長で片道約700kmにおける超低遅延と、遅延量を一定に保つ“ゆらぎの少ない”伝送が必要ということになります。

    APNのほか、NTTグループが持つ低遅延映像伝送・処理技術なども組み合わせ、音声で約7ミリ秒、映像で約15ミリ秒という測定結果を得ることができ、IOWN APNの超低遅延の性能を実証することができました。

    今後、今回の実証による知見をもとにAPN関連技術の適用に向けた研究開発を進めるとともに、新たなユースケースの実証により更なるIOWN APNの利用シーンの開拓を行ってまいります。

    • ※1 IOWN(Innovative Optical and Wireless Network)構想とは、あらゆる情報を基に個と全体との最適化を図り、光を中心とした革新的技術を活用し、高速大容量通信ならびに膨大な計算リソースなどを提供可能な、端末を含むネットワーク・情報処理基盤の構想です。
      https://www.rd.ntt/iown/index.html
    • ※2 オールフォトニクス・ネットワーク(APN)とは、ネットワークから端末まで、すべてにフォトニクス(光)ベースの技術を導入し、これにより現在のエレクトロニクス(電子)ベースの技術では困難な、圧倒的な低消費電力、高品質・大容量、低遅延の伝送を実現する技術です。
    • (ニュースリリース)IOWN APN関連技術を用いたリアルタイム遠隔合唱実証実験を「サントリー1万人の第九」で実施~世界初、東京―大阪間をIOWN APN関連技術でつなぐ~
      https://www.ntt-west.co.jp/news/2211/221124a.html

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