人材育成の取り組みは、どんなきっかけで始まったんだろう?
1.JAの「人材育成をよりよくしたい」という声から始まった挑戦
ナス、ショウガ、ニラ、ユズ、ブンタンなど、数多くの農産物で全国トップクラスの生産量を誇る高知県。今回は、高知県の農業を支えるJAグループ高知の人材育成という課題に、NTT西日本がどのように向き合ったのかを紹介します。JAの職員だけでなく、NTT西日本社員の意識にも変化をもたらした取り組みの背景を探りました。
JAグループ高知では、次の時代を担う人材をどう育てるかが大きなテーマでした。中でも、高知・愛媛・徳島の3県合同で行う研修を、もっと充実させたいという思いがあり、そこに動いたのがNTT西日本 高知支店でした。
——具体的には、どのような提案をされたのでしょうか。
平田さん:JA教育研修センターの細川さんから出た課題のひとつが「中核人材研修会をよりよいものにしたい」ということでした。そこで紹介したのが、LINKSPARKが手がける「デザインシンキング・ワークショップ」です。とても興味を持っていただき、開催が実現しました。
農業をテーマにしたワークショップの実績がすでにあったことに加えて、NTT西日本が農業分野に関する知見も持っていることをお伝えできたのが大きかったと思います。
*デザインシンキング・ワークショップとは 問題解決のために、人間・顧客を起点にアイデアの発散と収束を繰り返す「デザインシンキング」という思考法を取り入れたアイデア創出ワークショップのひとつ。人材育成の場でも活用されています。
——研修の実現にあたり、力を入れた点は?
平田さん:社内、特に本社や他支店との連携・協力ですね。豊富なノウハウを持つ本社の担当に支店としての思いを伝えて、支援をいただきました。
また成功にむけて、ファシリテートを担当する高知支店の社員に手法やシナリオを直に学んでもらいました。そして、事前にテストランを行って、万全な体制で本番に臨みました。
もともとJAで実施していた研修会が高知・愛媛・徳島の3県合同だったこともあり、この人材育成の取り組みも3県合同で行いました。そのため、NTT西日本側も四国支店や徳島支店と密に連携しています。
2024年度は高知県が主催し、初開催のためNTT西日本の専門チームの全面協力のもと運営・ファシリテーターを務めました。2025年度は愛媛開催でJAさんが運営を担い、私たちはいち参加者として取り組んでいます。2026年度は徳島で10月に開催予定です。
ひとつの課題への向き合い方から、県をまたいだ大きな取り組みに育っていったんだね。
