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演奏が好きな自分を確かめに、今日も練習場へ。吹奏楽がつくる、“もうひとつの居場所”

演奏が好きな自分を確かめに、今日も練習場へ。吹奏楽がつくる、“もうひとつの居場所”
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この記事の目次

この記事の内容【読了時間13分】

NTT西日本グループには、業務を超えて、さまざまな活動をしている人がたくさんいるんだ。今回話を聞いたのは、吹奏楽を続けている人たち。NTT西日本の名前がついた吹奏楽団・吹奏楽クラブに所属しているんだって。どんな活動をしているのか気になるよね。

interviewee 今回、話を聞いた人

藤田さん
藤田 万己 (フジタ マキ)さん

NTTビジネスソリューションズ
スマートビジネス営業部 スマートビジネス推進部門
カスタマーリレーション担当
(NTT西日本大阪吹奏楽団)

加川さん
加川 洋 (カガワ ヒロシ)さん

NTTビジネスソリューションズ
エンタープライズビジネス営業部 ネットワーク&ソリューション部門
ネットワーク&ソリューション推進担当
(NTT西日本中国吹奏楽クラブ)

※記載の役職・所属は取材時点(2026年4月)の情報です

吹奏楽って大人のクラブ活動?どんなことをしているの?

1.会社でも家庭でもない、“もうひとつの居場所”

「もう学生じゃないから」

かつて夢中になっていた音楽やスポーツも、社会人になると少しずつ離れてしまう。そんな経験がある人も多いのではないでしょうか。

一方で、仕事や家庭とは別に、自分が熱中できる場所を持ち続けている人たちもいます。

今回話を伺ったのは、NTT西日本大阪吹奏楽団とNTT西日本中国吹奏楽クラブで活動するお二人。通常業務と並行しながら、地域イベントや慰問演奏、定期演奏会などの音楽活動を続けています。

仕事をしながら平日も練習を続けるモチベーションや、会社や家庭とは別の“居場所”を持つことの意味について伺いました。

■NTT西日本大阪吹奏楽団

年1回の定期演奏会やシンボルチームの応援活動を軸に、地域のお祭りや福祉施設での慰問演奏にも積極的に参加しています。拠点はNTT WEST i-CAMPUS PRISM(大阪市)。

■NTT西日本中国吹奏楽クラブ

創立70周年を迎えた老舗楽団。年2回の定期演奏会・コンクール・アンサンブルコンテストへの参加を軸に、教育機関や拘置所、福祉施設などからも演奏依頼を受けています。拠点はNTT西日本五日市ビル。

仕事とは別に、夢中になれることがある。実は、そんな人は意外といて、それを叶えられる場所もあるんだね。

メモを取るモグラ

社会人の吹奏楽団・クラブってどんなところなんだろう?

2.それぞれの経験が集まる、社会人吹奏楽

NTT西日本大阪吹奏楽団 藤田 万己 さん、バスクラリネットを担当する様子
NTT西日本大阪吹奏楽団 藤田 万己 さん、 バスクラリネットを担当

——お二人の入団のきっかけを聞かせてください。

藤田さん:初期配属が福岡だったのですが、「社会人になったし、何か新しいことをしたい!」と思ったんです。最初は仕事に直結する資格取得やプログラミングの勉強なども考えたのですが、なかなかやる気になれなくて。

そんな時にふと自分の人生を振り返って、「これ以上夢中になったものはなかったな」と思い出したのが、中学校の部活で経験した吹奏楽でした。12年ほどブランクはありましたが、大阪への転勤が決まり、「会社の楽団なら続けやすそうだな」と思ったのがきっかけです。

加川さん:私は30歳くらいまでプロの演奏家をめざして、各地でオーディションを受けていました。広島に戻った頃、中国吹奏楽クラブで指揮者を務めていた方が中学時代の恩師だったご縁もあり、演奏のお手伝いをするようになったんです。その後、吹奏楽連盟の規程変更をきっかけに、正式に入部しました。

バンドフェスティバルで藤田さんが演奏する様子
バンドフェスティバルで 藤田さん演奏中(中央)

——楽団にはさまざまな職種や経歴の方がいらっしゃるようですね。

藤田さん:幅広い層の人と出会えるのは、楽団の魅力の一つですね。私は2025年7月にインサイドセールスの部門へ異動したのですが、フィールドセールスと本当に求められる連携とは何か、日々頭を悩ませています。

そんな中、楽団で知り合った営業担当の方に話を聞くと、職場とはまた違う関係性だからこそ、生の声を聞きやすく、とても勉強になります。

加川さん:中国吹奏楽クラブはNTT西日本以外のメンバーも多く所属しているので、普段の仕事では出会えないような方々と交流できるのも魅力です。例えば畜産に携わっている方や、若くして会社を継いだメンバーもいて、いつも新鮮な話を聞かせてもらっています。それもまた楽しいですね。

NTT西日本中国吹奏楽クラブ 加川 洋 さん
NTT西日本中国吹奏楽クラブ 加川 洋 さん、 チューバを担当。 取材にはリモート参加

——先日は両楽団とも同じ舞台に立たれたそうですね。

藤田さん:全国職場バンドフェスティバルですね。年に一回、全国の職場バンドが一堂に会するイベントです。他の会社の楽団と交流できる機会はなかなかないので、「同じ社会人なのに、こんなに頑張っている人がいるのか!」と刺激を受けました。出演した全バンドの有志による合同演奏もあり、とても楽しかったです。

加川さん:一緒に出演できたことで、他の楽団の皆さんにも良いアピールになったと思います。私たちは創立70周年記念として、客演指揮の井澗 昌樹さんに書き下ろしていただいた『鈴が鳴る』を演奏しました。定期演奏会でも披露した曲なのですが、「さらに良くなっていた!」と声をかけていただき、とてもうれしかったです。

代表者として楽団の紹介をする加川さん
代表者として楽団の紹介をする加川さん(右)
バンドフェスティバルの全楽団有志による合同演奏
バンドフェスティバルでは全楽団有志による 合同演奏も披露。
前日の3時間という限られた練習時間の中で、 一つの演奏を作り上げました
バンドフェスティバルで演奏するNTT西日本大阪吹奏楽団
バンドフェスティバルで演奏する NTT西日本大阪吹奏楽団
バンドフェスティバルで演奏するNTT西日本中国吹奏楽クラブ
バンドフェスティバルで演奏する NTT西日本中国吹奏楽クラブ

いろんな仕事や経験を持つ人が集まっているから、普段は出会えない人ともつながれるんだね。そして、みんな音楽が好きなんだ。

喜ぶモグラ

大きな舞台は華やかだね!普段はどんな活動をしているの?

3.大切にしているのは、音を楽しく奏でること

NTT西日本大阪吹奏楽団、福祉施設での慰問演奏の様子
NTT西日本大阪吹奏楽団、 毎年恒例となった福祉施設での慰問演奏

——どれくらいの頻度で練習しているのでしょうか。

藤田さん:土曜日は全員で行う合奏があり、平日は個人練習をしています。合奏では外部から指揮者の方をお招きしているので、それまでにある程度個人練習をして臨むようにしていますね。

加川さん:私たちも土曜日に合奏を行っていて、平日は個人練習や楽器ごとのパート練習をしています。持ち運びしやすい楽器の人は自宅で練習することもありますし、大きな楽器のパートは五日市の局舎(通信設備などを備えた施設)で練習しています。

——個人のモチベーションに大きく左右される部分もありそうですね。

藤田さん:そうですね。大阪は演奏技術もモチベーションも人それぞれですが、たとえ練習不足な時でも、「練習していないから行きたくないな」と思うのではなく、前向きに練習へ来られる楽団をめざしています。「まずは楽しく続けられること」を大切にしていることもあり、演奏技術を競い合うコンクールには現在は出場しておらず、地域イベントや福祉施設への慰問演奏など、一つひとつの本番を大切にしています。

加川さん:演奏レベルを全員同じにすることは難しいですが、中国では、演奏を聴いてくださる方へ向けた気持ちとして、「このままでいい」ではなく「ここまではやろう」と考えるようにしています。やはり、演奏を届ける相手がいる本番の場があるからこそ、音楽を続けられるのだと思います。

——演奏を届ける相手がいることが、活動の原動力になっているのですね。

加川さん:私たちは、いつも本番までの準備期間を、演奏を聴いてくださる方に喜んでいただくことをゴールにして過ごしています。本番が終わったらまた次の本番へ向けてスタートを切る、というサイクルの中で力を合わせているので、「次はもっと」という気持ちになれるんです。

誰かへ演奏を届けるという意識で一丸になれるからこそ、楽団が自分の居場所だなと感じられます。

——楽団が会社や家庭とは別の居場所、「サードプレイス」のような存在になっているのですね。

藤田さん:そうですね。音楽でもスポーツでも、かつて打ち込んでいたものがあっても、「ピーク時ほどできなくなったから」と辞めてしまう人は多いと思います。でも、会社や家庭以外にも、自己実現や目標達成につながる場所をいくつか持っているほうが、人生はお得なんじゃないかと思うんです。一番にならなくても、人生を豊かにする手段にはなるのではないでしょうか。

NTT西日本中国吹奏楽クラブ、バレンタインコンサートのステージ
NTT西日本中国吹奏楽クラブ、 バレンタインコンサート (定期演奏会)のステージ
楽団演奏の様子
NTT西日本大阪吹奏楽団、毎週土曜日の合奏練習の様子
NTT西日本大阪吹奏楽団、 毎週土曜日の合奏と慰問演奏に向けた アンサンブル練習の様子
アンサンブル練習の様子
NTT西日本中国吹奏楽クラブの演奏の様子
NTT西日本中国吹奏楽クラブ、 さまざまな形態での演奏に精力的にチャレンジ

一つひとつの本番を大切にして、聴いてくれる人へ音を届ける。その積み重ねが、“もうひとつの居場所”になっているんだね。

驚くモグラ

楽しい音楽活動も、続けていく中で大変なこともあるのかな?

4.誰かに届けることが、自分の喜びになる

——活動を続ける上で、運営も重要だと思います。どのように取り組まれていますか?

藤田さん:運営面は、どこの楽団も苦労が多いと思います。私は会計と渉外を担当していますが、一部の人に負担が偏らないよう、仕組みから変えていこうと話しています。運営そのものがつらくなってしまうのは、本末転倒ですから。

加川さん:中国はそこまで人数が多くないので、運営委員として、楽譜管理や会計、庶務などの担当ごとにリーダーを立て、全団員が何らかのチームに所属する形で運営しています。

——運営に関わるからこそ感じられるやりがいや喜びもあるのでしょうか。

藤田さん:運営に立つと大変なことも多いのですが、慰問演奏先の子どもたちが「今回はこれが良かった!」「来年はこの曲をやってほしい!」と言ってくれるのは、本当にうれしいですね。運営側だからこそ得られる喜びもあると感じています。

加川さん:同じくです。拘置所など、普段なかなか外の音楽に触れる機会が少ない方々を訪問することもあり、後日お手紙をいただくことも多いです。入所されている方からリクエストをいただいたり、職員の方から「入所者の表情が変わった」といった声をいただくこともあります。本当に、この活動を続けていて良かったなと思う瞬間ですね。

——活動を続ける中で、どんな時に喜びを感じますか?

加川さん:演奏を聴いてくださった方の反応はもちろんですが、私は総括や、団員のトレーニングを担当するトレーナーも務めています。チャレンジを通して楽団メンバーのスキルが向上した時や、それを評価していただけた時は、メンバーの努力が実を結んだことを実感できて、大きな喜びになりますね。

藤田さん:吹くたびに新しい発見があって、小さな試行錯誤を重ねた末に音が変わった瞬間の喜びは、他の誰とも比較できない、自分だけの喜びだと思っています。この感覚をもう一度味わいたくて、私は吹奏楽に戻ってきたんだなと感じます。誰にも触れることのできない、大切な心の内ですね。

誰かへ届ける喜びはもちろん、メンバーの成長や、自分だけが感じる喜びも、音楽を続ける大切な理由なんだね。

手を振るモグラ

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