ここからは、ファイナリストの2名に話を聞いてみたよ!
2.越境の一歩は、葛藤から始まる
ファイナルの舞台に登壇した12名が語ったのは、華やかな成果だけではありません。「今の仕事が合っているのか迷っていた」「スキル不足を感じていた」といった、越境活動の背景にある葛藤も語られました。
一歩を踏み出す後押しとなった職場の仲間の声や、新しい場所で気づいた自身の価値。持ち時間6分間には、それぞれの越境活動への思いが込められていました。
その中から、現地観覧者と配信視聴者の投票で選ばれた「オーディエンス賞」「優秀賞」の小篠さん、そして「最優秀賞」の酒井さんの発表をピックアップして紹介します。
【優秀賞・オーディエンス賞】
小篠 広幸(オザサ ヒロユキ)さん
NTTビジネスソリューションズ
広島ビジネス営業部
小篠さん
〈越境活動のきっかけ〉
学生時代にYouTubeやTikTokで総フォロワー数50万人を獲得した経験を強みに、入社後もSNSを活用したビジネスを模索していましたが、思うように成果が出ず行き詰まりを感じていました。そんな中、上長から「一度、市場調査をしてみては」と背中を押され、活動を本格的に始めました。
〈活動内容〉
SNSデータの分析を通じて、SNSリクルーティングというニーズを発見。2025年4月には、NTT西日本グループで初となるSNSを活用したリクルーティング案件の受注につなげました。さらに、社内ダブルワークとして標準提案書の作成や営業向け勉強会の実施にも取り組み、取り組みの横展開を進めています。
〈E-1グランプリ2025出場を決めた理由〉
自身の経験を発信することで、組織の挑戦を後押ししたいと考えたことに加え、出会いと発信の大切さを後輩にも伝えたいという思いから出場を決めました。
〈今後の活動について〉
越境活動を通じて生まれる価値を実感し、さらに挑戦の幅を広げていきたいと考えています。また、年次を問わず若手が挑戦できる環境に感謝しています。今後はNTT西日本グループの強みであるAIやデータ分析と掛け合わせ、新たな価値創出につなげていきます。
【最優秀賞】
酒井 佑太(サカイ ユウタ)さん
NTTビジネスソリューションズ
エンタープライズビジネス営業部
酒井さん
〈発表タイトル〉
社外のデータ分析コミュニティにのめりこんでいたら日本有数の技術者になった話
〈越境活動のきっかけ〉
10年ほど前、データ分析ツール「Tableau」に出会い、その面白さに魅了されました。Tableauを仕事にしたいと考え、学び始めたことが活動のスタートです。
〈活動内容〉
まずはひたすら手を動かし、スキルを磨き続けました。さまざまなオーダーに応えられるようになるにつれて、社外での登壇など情報発信の機会も増加。Tableau公式アンバサダーに選出されるなど対外的な評価も高まり、2025年には可視化コンテスト「Viz
Games」で日本一となりました。
〈E-1グランプリ2025出場を決めた理由〉
昨年、同じスペシャリストの粕渕さんが最優秀賞を受賞された姿に刺激を受けたことが大きなきっかけです。自分の取り組みが、誰かの一歩を後押しできればという思いでエントリーしました。これまでの活動を通じて、会社への還元にもつながっている手応えを感じており、結果にもこだわりたいという思いもありました。
〈今後の活動について〉
社内のパワフルな人たちとの出会いや、社外審査員からのコメントを通じて、越境活動の広がりと可能性を実感しました。また、上司や周囲の後押しがあることで挑戦が生まれていることにも気づき、越境活動を支える風土を強く感じました。現在は社会貢献活動として、自治体のオープンデータ整備に取り組んでおり、今後もデータ活用を通じた価値創出につなげていきたいと考えています。
越境が生む、個人と組織の好循環
各発表者からは、越境活動を通じて得た気づきや成長、そして新たな挑戦への意欲が語られました。年次や立場を問わず、多様なバックグラウンドを持つ社員が、自ら一歩を踏み出し、その経験を組織へ還元しようとする姿が印象的でした。
表彰式では、越境活動を後押しする上司や周囲の存在の重要性も語られました。E-1グランプリは、個人の挑戦が組織へと広がり、新たな価値を生み出していく、その循環を体現する場となっていました。
ファイナリスト12名、
それぞれの表彰状を手に審査員の皆さんと
挑戦の背景には、現実との葛藤があるんだね。それを乗り越えた一歩は、自分だけでなく、次の誰かの一歩にもつながっていくんだね。