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名古屋の新公共交通『SRT』始動。Smart機能で広がる街巡り

名古屋の新公共交通『SRT』始動。Smart機能で広がる街巡り
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この記事の内容【読了時間7分】

名古屋市は、都心をもっと移動しやすくし、賑わいを広げるために、まちづくりと一体となった新しい路面公共交通システム「SRT(Smart Roadway Transit)」の導入を進め、運行を開始したんだ。2019年1月に策定されたSRT構想では、先進技術を活用した快適な移動体験や、分かりやすい情報提供など、"スマート"な仕組みの実現が掲げられているよ。その実現に向けて、NTT西日本が運行情報などを提供する「Smart機能」を構築したんだ。どんな新しい交通が生まれたのか、さっそく見ていこう。

SRTって、いったいどんな公共交通なんだろう?

1.名古屋のまちを変える、新しい公共交通『SRT』始動

名古屋駅と栄エリアを結ぶ新しい路面公共交通システム『SRT(Smart Roadway Transit)、以下「SRT」』は、2026年2月13日(金)に運行を開始しました。それに先立ち、2月11日(水)、「SRT運行開始記念式典」が開催されました。

当日は、広沢名古屋市長をはじめ、多くの関係者が出席しました。

SRTは単なる移動手段にとどまらず、街の魅力を感じながら移動できる「新しい公共交通」として期待されています。また、名古屋市が掲げる「歩きたくなる都心づくり」を体現する取り組みとしても注目を集めています。

運行開始記念式典の様子
名古屋市中区・久屋大通公園で開催された
運行開始記念式典の模様

単なる移動手段じゃなくて、街の魅力を感じられるなんて、ちょっとワクワクするよね。

モグラ

NTT西日本はこのプロジェクトで何を担ったの?

2.「歩きたくなる都心づくり」を支える。SRTのSmart機能

SRT導入の目的は、都心の回遊性向上と賑わいの創出にあります。単に便利な交通手段を提供するものではありません。その実現に向けて、NTT西日本は運行開始にあわせ、2024年12月からSmart機能の構築を推進してきました。

このSmart機能は、SRTの大きな特長のひとつ。SRT公式ウェブサイトでは、運行情報や乗降方法をわかりやすく発信するとともに、車両の現在位置をリアルタイムで確認できる走行位置表示システムを提供しています。

さらに、停留所に設置されたデジタルサイネージでは、運行情報に加え、周辺施設やイベント情報など、街歩きを促すコンテンツも配信しています。これらの取り組みにより、SRT利用者の利便性向上にとどまらず、街を巡る人々にとっての情報拠点としての役割も担い、都心の回遊を後押ししています。

リアルタイムの運行情報で移動が快適になるうえに、街の情報もキャッチできるんだ。街を巡る楽しみも、ますます広がりそうだね。

モグラ

プロジェクトを率いた川口さんにも、話を聞いてみよう。

3.SRTを支えたプロジェクトリーダーに聞く、挑戦とこれから

NTTビジネスソリューションズ 名古屋ビジネス営業部  川口 美紅(カワグチ ミク)さん

今回、プロジェクトリーダーを務めたのは、NTTビジネスソリューションズ 名古屋ビジネス営業部の川口美紅さんです。

Smart機能やデジタルサイネージの構築に加え、導入システムの運用・保守まで、幅広い業務を担当しました。
多くのステークホルダーが関わる中、SRTが計画通り運行開始できるよう、プロジェクト全体をまとめ上げてきた人物です。

その取り組みについてお話を伺いました。

デジタルサイネージの前に立つ川口さん
デジタルサイネージの前に立つ川口さん

——業務を通じた気付きや苦労した点は何ですか?

地元・愛知県の象徴的な事業に携われたことに、大きな喜びを感じました。同時に、名古屋市役所の皆様のSRTに対する強い思いに触れ、このプロジェクトが担う役割の大きさを、あらためて受け止めました。

本プロジェクトは、前例のないシステム導入に加え、短い工期の中で要件定義からリリースまでを進める必要があり、難易度の高い取り組みでした。手戻りが許されない状況の中、綿密なスケジュール管理と関係者間での課題共有を徹底することで、計画通りの運行開始につなげることができました。

運行開始後には、システムやコンテンツが実際に市民の皆様やSRTに乗車される方々などに利用されている様子を目にし、この取り組みが名古屋の街歩きのしやすさや賑わいづくりに寄与していることを実感しています。

——今後の期待について教えてください。

2026年9月に開催されるアジア・アジアパラ競技大会に向け、名古屋城ルートの新規運行も予定されています。名古屋市中心部の回遊性がさらに高まり、街の活性化が一層進むことを期待しています。

SRTが名古屋市の新たな移動インフラとして定着し、街に根づく存在として、市民や訪れる人にとって、より快適で魅力的な都市体験につながることを期待しています。

——今後の取り組みについて教えてください。

今後は、SRTの運行を通じて蓄積されるデータを活用した効果検証等が行われる際には、NTT西日本が有するノウハウを活かし、都心部の街づくりに貢献したいと考えています。

プロジェクト主要メンバーの皆さん
「SRT」のポーズを取るプロジェクト主要メンバーの皆さん(左から)
NTTビジネスソリューションズ 名古屋ビジネス営業部
川口 美紅さん、原田 響希(ハラダ ヒビキ)さん
NTTビジネスソリューションズ エンタープライズビジネス営業部
早田 実央(ハヤタ ミオ)さん

地域を変える事業って、多くの期待も背負っていて、大変だけど、やりがいも大きいよね。データの活用でSRTがこれからどう進化していくのかも楽しみ!

モグラ

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名古屋市の新交通「SRT」で、運行情報を"見える化"するSmart機能が本格稼働。