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大阪支店
【お知らせ】
2006年4月18日
株式会社エルクコーポレーション
西日本電信電話株式会社大阪支店
遠隔医用画像連携ソリューションで協業
株式会社エルクコーポレーション(本社:大阪市中央区 以下 エルクコーポレーション)と西日本電信電話株式会社大阪支店(大阪市北区 以下 NTT西日本大阪支店)は、エルクコーポレーションが販売する医用画像システム「AquariusNET」で作成した3D(立体静止画)/4D(立体動画)画像データを、NTT西日本のIPネットワークサービス「フレッツ・グループ」等を利用して、医療機関同士で配信、共有できるソリューションの提供を開始いたします。
これにより、医療機関同士の遠隔医用画像連携において、安価でセキュアなパッケージサービスを実現いたします。
- 【背景】
- 医用画像技術の進歩により、X線CTやMRIなどで撮影した医用画像は、病院内で3D/4D化し画像診断に活用されるようになりましたが、それにともない膨大な量になった撮影画像データの処理には従来の技術では時間がかかる上、複数端末での同時処理なども行えませんでした。エルクコーポレーションが販売する「AquariusNET」(開発・製造 米国TeraRecon社)は、最先端の技術により全ての画像処理をサーバー上で行い、インタラクティブ・ストリーミング機能を用いて画像配信することで、複数のパソコンから同時にリアルタイムな3D/4D画像診断を高速で行うことを可能としました。
本来このシステムは上記の機能およびその特徴から、遠隔画像連携に適したものでしたが、施設間を結ぶネットワークインフラ構築に必要となる費用や、セキュリティへの対応などの面で適当なサービスが見当たらない状態でした。
いっぽう、質の高い医療を効率的に提供するための地域中核病院と診療所(かかりつけ医院)との地域医療連携は、その社会的な要求がますます高まっており、その実現には患者の医用画像情報を共有する必要がありますが、現在は適当な画像送信システムが普及していないため、病院から診療所にレントゲン写真を郵送するなど、情報共有に手間と時間が非常にかかっている状況です。
- 【協業内容】
- こうした状況を改善するため、エルクコーポレーションとNTT西日本大阪支店は、「AquariusNET」と「フレッツ・グループ」をパッケージで提供するとともに、その運用管理や保守なども一括で行うソリューションの提供を目的とし、協業することとなりました。
「フレッツ・グループ」はグループを構成しないユーザーからは接続できない閉域網であり、またインターネットを経由しないことから個人情報保護法の対象であるX線CTやMRIなどで撮影した医療画像等を安心して送受信することが可能です。また、アクセス回線には最高100Mbpsの光ブロードバンド回線「Bフレッツ」を使用していることから高速なネットワークを構築することが可能です。
エルクコーポレーションとNTT西日本大阪支店は、既述の「AquariusNET」と「フレッツ・グループ」の機能を組み合わせることにより、高速で使い勝手の良い遠隔医用画像システムの提供を実現いたします。また、これにより従来のVPN(ヴァーチャル・プライベート・ネットワーク)を利用した仕組みの約1/5のコストでシステムを構築することが可能です。(ネットワークインフラ構築コスト対比)
- 【具体的なビジネスモデル】
- エルクコーポレーションとNTT西日本大阪支店は、遠隔医用画像連携システムの販売、構築ならびに保守を行います。
エルクコーポレーションは、遠隔医用画像連携システムを構成する「AquariusNET」と、ネットワークであるNTT西日本の「フレッツ・グループ」をパッケージとして販売いたします。NTT西日本大阪支店は、ネットワークの設計・構築を行います。
また、保守サービスについてはエルクコーポレーションが一元的に受付し、障害の要因により両社で分担・連携することで、スムーズな対応を実現いたします。
- 【今後の展開】
- 病床規模300以上の病院約1600施設のうち、半数にあたる約800施設に遠隔医用画像連携のニーズがあると推測されます。2006年度におきましては、まず300〜500病床の施設(約1,100施設)を中心として20システムの販売を目指します。1システムあたりの販売額は約2,000万円を予定しております。
- 【実施時期】
- 平成18年4月20日
- 【構成図】
≪本件に関するお問合せ≫
株式会社エルクコーポレーション
医療システム営業本部 奥野/赤木
Tel:06-6942-0691/Fax:06-6942-4904
※AquariusNETは米国TeraRecon社の登録商標です。