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沖縄支店

特賞(作文の部)

5学年の部 前田小学校 崎原 未來 (さきはら みく)
「名前にこめられた思い」
 
 みなさんは、今、生きていて幸せですか。
 私は、今、生きていてとても幸せです。なぜなら、友達と遊んだり、家族とご飯を食べたり、楽しい事や、笑顔でいることが多いのでとても幸せです。
 その幸せを作ったのは、だれでしょう。それは、家族とお母さんなのです。何より、お母さんが、私を産んでくれたからです。なので私は、生きていて、楽しい事、うれしい事があるのです。
 しかし私はお母さんに、「私を産んでくれて、ありがとう」と言ったことがありません。  なぜなら、生まれることは、あたり前の事だと思っていました。さらに、お母さんはきびしいので、私はイライラして、毎日けんかになります。なのでお母さんは、私の事がきらいなのかなと思っていました。ですが、それは、私のかんちがいでした。
それがわかったのは、春休みの事です。新学期にむけて部屋のかたづけをしていると、弟が生活科のじゅ業で学習した、「自分が産まれた日の出来事」というワークシートがあり、気になり見ると、弟の名前の意味を知りました。そこで、私の名前の意味も知りたくなり、お母さんに聞くことにしたのです。
 私の産まれた日は、お兄ちゃんの春のえん足の日だったそうです。お母さんは、おべんとうを作っている時から、おなかがいたかったそうですが、がまんしながら作って、お兄ちゃんをおくり出したそうです。そして、おなかのいたみがおさまらなかったので病院へ行くと、一・二時間後に私が産まれたそうです。そして、名前の意味は、「色々な人との出会いで、私の人生が未来にむかって、すえひろがりに、広がっていくように」という思いをこめてつけたそうです。
 私は、この話をきき、かなしく、うれしい気持ちになりました。なぜ、かなしくなったかというと、お母さんはこんなにも、私のことを思って名前をつけてくれたのに、はんこうきになり、お母さんを悲しませる態度や、言葉を言っていて、お母さんに、もうしわけないなという気持ちになりました。
 しかし、お母さんは、私のために、たくさんの名前、漢字の中から、今の、未來という漢字、名前をつけた事を知ってうれしくなりました。
 そして、お母さんが私にきびしかった理由も聞いてみました。するとお母さんは、いずれ私が大人になった時に、自分の力で生きていけるように、と言いました。私は、その話を聞き、お母さんは、きびしいのではなく、お母さんが私にりっぱになってほしい、という願いと、私を思ってくれたやさしさがある厳しさなのかなと思い、ありがたく思えるようになりました。さらに、この話をきっかけに、私にとって大切な人は、お母さんだとわかりました。
 時に、きびしく、時に、やさしい、私の事をだれよりも、世界で一番わかってくれている人は、お母さんだとこの作文をきっかけに知ることが出来ました。
 たまには、けんかしても、その時はきらいと思っていても、本当は、お母さんの支えになって、ずっと笑顔でいてほしいです。
 お母さん、この幸せな世界に産んでくれてありがとう。これからも、大変な時があると思うけど、私は、お母さんと一緒にのりこえていきたいです。
 おかあさん、私を産んでくれてありがとう。
 
 
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