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沖縄支店

特賞(作文の部)

4学年の部 あげな小学校 金武 銀杏 (きん いちょう)
「習字の日」
 
 「今日、帰ってきたらふろ入ってまっときなさいよ。」
「わかった。習字に行くんでしょ。」  毎週金曜日は、習字の日です。母さんが仕事から帰ってきて、ごはんを食べたら母さんといっしょに名ごにある書道教室に行きます。
 うるま市から名ごに行くまでだいたい四十五分ぐらいかかります。
 どうして名ごの書道教室に通っているかというと、わたしが生まれる前から、母さんが名ごの書道教室に通っていたからです。
 わたしの書道教室には先生が二人います。
母さんは、おじいさん先生の方に教えてもらってます。
 その先生は母さんが小学生から高校生までならっていた先生だそうです。大人になって、また書道をならいたいと思い、同じ先生に習うことになり、十五年になるそうです。
 だから、わたしがおなかの中にいる時も、わたしが生まれた後も、弟が生まれた後も、わたしたちをつれて通い続けたのです。
 「銀杏も習字する?することになったら毎週行くことになるけど、夜遅く帰ってくるけど、大じょうぶ。」
「銀杏は、やりたい。」
と答えて一年生になる前に通うことになりました。
 書道教室につくのは早くても午後七時三十分ぐらいです。それから、こう筆と毛筆を仕上げて、かたずけがおわるのは午後九時すぎぐらいになるので、家に帰ってくるのは早くても十時をすぎます。
 ときどき家につくまでわたしは、ねむくなるので、ねむたいときは車の内でねています。
 だけど母さんは、ねないで運転をしているので、いつも車の運転をしてくれて、ありがとうと思います。
 母さんは、家でかいてきたかだいを先生に見せています。半紙が五しゅるい、じょうふくという長い紙が二しゅるい、あと他に二しゅるい、合計九しゅるいの作品を毎月取り組んでいます。たまに、書道教室の天じょうにつくぐらいの作品も書いています。
 それを見てわたしは、あんなにたくさんのかだいを毎月練習したり、大きな作品に取りくんだりしている母さんは、父さんよりもすごいなと思います。
 わたしも、習字をつづけて、母さんみたいに字がきれいになって、いろんな筆でいろんな紙に、自分なりのいろんな字をもっと書きたいので、母さんといっしょに習字を続けていこうと思います。
 習字で、一番目のしょうをとるのが、わたしの今の目ひょうです。
 そのために、母さんみたいにたくさん練習して、その字をどんなふうに書いたらいいか考えて、母さんのアドバイスもすなおに聞いて、心をこめて、書きたいと思います。
 
 
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