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沖縄支店

特賞(作文の部)

3学年の部 城岳小学校 金城 彦輝 (きんじょう げんき)
「パワーのみなもと」
 
 今日のお母さんは、きつそうです。
「おかあさんどうしたの?だいじょうぶ?」
「うん。だいじょうぶだよ。」
 お母さんの声はガラガラ。やっぱりすごくきつそうです。ぼくは、お母さんのことが、すごく心ぱいでたまらなくなりました。お水、おくすり、タオル……。ぼくにできることをいっぱいいっぱい考えました。それでもお母さんはきつそうです。だからぼくは、力いっぱいお母さんにギューをしました。
 「お母さん早く元気になって。はやくえ顔になって。」
ぼくは、心の中でなんどもなんどもおねがいしました。そしたらあらふしぎ。お母さんは、いっしゅんで元気になりました。
「ありがとうげんちゃん。げんちゃんのギューは、おくすりよりもきくね。」
ぼくは、お母さんのえ顔を見て、すごく安心しました。
 それから何日かたったある日、「ただいまー。」
おかあさんがおし事から帰ってきました。今日もお母さんはきつそうです。おし事でいやなことがあったのかもしれません。ぼくは、お母さんにとびついてギューをしました。
「げんちゃんありがとう。げんちゃんののギューは、お母さんのパワーのみなもとだよ。」
お母さんはいつものえ顔にもどりました。だからぼくはこれからもお母さんにたくさんギューをします。
 でも、ここだけの話。ギューはお母さんだけでなく、ぼくにとってもパワーのみなもとなんです。
 夜ねむる時、ぼくはお母さんとギューをします。そしたらぼくはぐっすりねむれます。
こわいゆめを見た夜も、夜中に目をさました時も、ぼくは、お母さんをさがしてギューをします。お母さんのあったかいむねの中で、ぼくは、スヤスヤねむります。
 今日は、ぼくの野球のしあい。はじめてのファーストです。ぼくは、むねがドキドキバクバク。心の中で、むりだよー。とお母さんにつたえました。本当はお母さんにギューしてほしいけど、みんながいるのでできません。
しかたなくギューのかわりにハイタッチ。少しだけバクバクがおさまりました。やっぱりお母さんは、ぼくのパワーのみなもとです。
 ぼくは、大人になったらプロ野球せん手になります。
「げんちゃんがマウンドでドキドキしている時、お母さんがギューしてあげるからね。そしたら安心してなげられるよね。」
お母さんはよくそんなことを言ってきます。本当にそんなことをされたらこまるけど、お母さんの気持ちはすごくうれしいです。ぼくはお母さんの気持ちをしっかりうけとめて、かならずプロ野球せん手になります。
 ぼくは今、お母さんからたくさんのパワーをもらっています。だからぼくはプロ野球せん手になって、お母さんを、プロ野球せん手のお母さんにしたいです。
 お母さん、これからもぼくにたくさんパワーをちょうだいね。外ではできないけど、お家では、たくさんギューしようね。
 
 
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