特賞(作文の部)
6学年の部 渡名喜小学校 渡口 美桜(とぐち みお) |
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「お母さんありがとう」
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「ありがとう」私は、この言葉を小学校高学年になってから、お母さんに、言ったことがありません。 本当は、言えるのに、言わないといけないのに、自分で、はずかしくなって、「ありがとう」この五文字が言えません。 前に、私が体育着セットをわすれて、お母さんがとどけに来てくれたことがありました。そのときも、また、ありがとうが言えませんでした。 私は、お母さんに、感謝を伝えないといけない事が、たくさんあります。でも、私は、その言葉が言えません。 お母さんは、どんなに小さなことでも、必ず「ありがとう」と言ってくれます。 私が、お母さんのたんじょう日に、おかししか、あげられなかったときも「ありがとう」と言ってくれました。そのとき、私は、少しむねが、くるしくなりました。私は、ありがとうとか言ってないのに、お母さんには、言われて、それで、お母さんに、あやまりたくなりました。 その後から、私は、漢字検定六級に合格しました。そのとき、お母さんは、 「やったね、初めて二学期で合格だね。おめでとう。」 と、自分のことのように、よろこんでくれました。そのときにも、私は「ありがとう」ではなく、 「そうだよ。美桜めっちゃ頑張ったんだからね。しかも五年生美桜だけだったんだよ。」 と言ってしまいました。 そのとき、お母さんは、とっても悲しかったと思います。私は、すなおに、ありがとうが言えなくて、お母さんに、あやまりたい気持ちや、本当は、ありがとうを言いたい気持ちで、心が、いっぱいになっていました。それで、私は、どうしたら、良いのか分からなくなって、そのまま、自分の部屋に、にげてしまいました。 そして、夕食のときに、 「さっきは、あんなこと言ってごめんね。ありがとう。」 と言うつもりでした。でも、夕食がおわるころになっても、その言葉は、言えませんでした。そして、夕食がおわった後にも言えませんでした。 私は、その後「お母さんにありがとうを伝える作戦」を計画しました。 一つ目の案は、手紙作戦です。口にだせないなら、文字で伝えれば良いということで思いつきました。 二つ目の案は、人形げき作戦です。お母さんと、自分の人形で、自分達と見立てて、自分用の人形に代わりに「ありがとう」を言わせるのです。そしたら、自分で、お母さんに「ありがとう」を言っていることになります。テレビで、人形げきがやっていたので、思いつきました。 三つ目の案は、直接作戦です。作戦名のとおり、そのまま、お母さんに、 「いつも、ありがとう。」 という、一番かんたんな作戦です。でも、失敗したら、ダメージが一番大きい作戦でもあります。 そこで、私は、まず手紙作戦をしました。でも、お母さんには、はずかしくて、手紙をわたすことが出来なくて、この作戦は、失敗しました。 その後に、直接作戦をしました。頑張ってはずかしがらずに言おうとしました。でも、言おうとすれば、するほど、はずかしくなってきて、結局伝えることが出来ませんでした。この作戦は、私は、できると思っていたのにとても、くやしいです。 私は、言葉に、出して言えないので、この作文で、お母さんに、いつもの感謝を伝えたいです。 「お母さん、いつもごめんね。そして、いつもありがとう。」 |
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