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沖縄支店

特賞(作文の部)

3学年の部 糸満南小学校 玉城 莉久(たましろ りく)
「大好きなお母さん」
 
   私のお母さんはいつも元気です。声も大きくて、ふざけておもしろいことをしたり、いっしょにおどったりしてくれます。
 でも、おこるととてもこわいです。おこっている時の顔は、まるでししまいのようです。
こわすぎて、私も妹もなきそうになります。
 私のお母さんは、びようしをしていて、お父さんといっしょにはたらいています。お母さんがおしごとの時は、私と二人の妹はおじいちゃんおばあちゃんといっしょにいます。お店がおじいちゃんたちの家から近いので、よくお店の前を通ります。外からお店の中を少しのぞいて見ると、お母さんはいそがしそうにテキパキとはたらいています。そして、すごくにこにこしていて楽しそうにおきゃくさんとお話ししています。おしごとをしているお母さんは、いつものふざけんぼのお母さんでも、ししまいみたいな顔でおこるこわいお母さんでもありません。なんだか、いつもよりかっこよく見えます。私はよくお母さんに、
「おしごとって大へんじゃない?」
と、聞きます。お母さんはいつも、
「大へんな時もあるけど、お母さんはこのおしごと大好きだよ。」
と、言います。たしかに、おしごとをしているお母さんは楽しそうです。おしごとをしながら、家ではごはんを作ってくれたり、せんたくをしたり、一才の妹のおせわをしたり、毎日朝から夜までバタバタしています。それでもいつも元気ですごいなと思います。  そんないつも元気なお母さんが、元気がない時がありました。
ずっとふとんによこになって、ごはんもぜんぜん食べません。はいたり、気分がわるいと言って、何もできなくなってしまいました。
「お母さん、びょう気なの?」
と、わたしは心ぱいでなきながら聞きました。
「心ぱいかけてごめんね。赤ちゃんが生まれるんだよ。」
と、お母さんが言いました。お母さんは、つわりで体ちょうがわるかったそうです。もう少しおなかが大きくなってから、私に話そうと思っていたそうです。
私は、お母さんがびょう気じゃなくて本当によかったと思いました。そして、赤ちゃんが生まれて来るのがとても楽しみで、うれしくなりました。それが、一番下の妹が生まれた時の話です。でもこの時はじめて、赤ちゃんを産むって大へんなんだと分かりました。
そして、こんなに大へんなのに、私と妹たちを生んでくれてありがとうと思いました。
 お母さんはいつも私に、
「子どもたちが一番大じ。お母さんはいつもみかただよ。何があってもまもってあげるから、こまったことがあったら何でも言ってね。」 と、言います。私はとてもうれしくなって、なんだかあん心します。お母さんはやっぱり強いなと思います。
 ふざけんぼでししまいみたいにこわいけど、いつも元気で強いお母さんは私のじまんです。
 お母さん、大好きだよ。いつまでも元気でいてね。
 
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