特賞(作文の部)
5学年の部 北小学校 下地 臣(しもじ じん) |
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「お母さん ありがとう」
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「じーん。ゴミを出してくれてありがとう。」 「うん。」 ぼくは、おうちの仕事で、ゴミ出し当番です。もえるゴミ、もえないゴミ、カンカン、ペットボトルを分けてゴミだしするのが、ぼくの仕事です。 「じんも、もうすぐ一年生だね。」 「うん。」 「おうちの手つだいをしてくれると、お母さんは、うれしいな。」 「うん、やってみたい。」 「それじゃ、ゴミだしをしてくれる。」 「わかった。ぼくのおしごとね。」 と、ぼくが一年生のころ、お母さんと決めたゴミ出し当番です。 僕はお母さんと二人でくらしています。ぼくのお母さんの仕事はタバコ屋さんです。仕事時間はお昼の十二時から夜の八時まで働いています。ぼくが家に帰る時間は、お母さんはいません。だからお母さんが、帰ってくるのがおそい時は、ぼくがせんたく物を、とったり、たたんだりします。 ぼくのお母さんは、とてもやさしいです。ぼくが、重い荷物を持ってあげると、 「ありがとう。」 「助かったよ。」 と、いつもぼくに言ってきます。ぼくは、お母さんが、よろこんでくれると、またやってあげたいと思います。 そんなお母さんだけど、おこるととてもこわいです。 ぼくが、お母さんとの約束をやぶって、おそく帰った時、おにみたいな顔をして、げんかんでまっていて、ぼくをじーと見て、 「今何時なの。」 「約束守れたの。」 と、たくさんおこられて、こわかったです。 いつも最後には、 「けじめをつけなさい。」 と、仕事でつかれているはずのお母さんは、悲しい顔をします。ぼくは、悲しい顔をするお母さんの顔を見ると、ぼくも悲しくなってなみだがでてきそうになります。 「ごめんね。お母さん。」 ぼくは、サッカークラブに入っています。サッカーの試合があると、仕事が休みの時は、応えんにきてくれます。応えんの時は、大きな声を出したりしないお母さんです。帰りの車の中では、たくさん話をしてくれます。 「今日は、上手だったね。」 「あれは、こうしたらいいんじゃない。」 と、ぼくのせんぞくコーチをしてくれます。いやなこともいわれて、くやしい気持ちになることもあるけど、何でも言ってくれるお母さんが大好きです。だから、次もがんばろうという気持ちになります。 ぼくは、お母さんと約束したいことがあります。それは、これからも毎日のゴミ出しやせんたく物をとったり、たたんだり、重い荷物を持ってあげることです。お母さんのためでもあるけど、もちろん自分のためにもがんばります。そして、大人になったらお母さんへ恩返しをたくさんしたいです。 お母さんこれからもお仕事がんばってね。 |
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