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INSメイトV-8DSU

BOD機能

BOD(Bandwidth On Demand)機能は、128KマルチリンクPPP(MP)でデータ通信を行っているときに、TELポートに接続しているアナログ通信機器の発着信、またはデータポートの通信データ量によって、使用するBチャネルの数を自動的に変更する機能です。TELポートに接続しているアナログ通信機器の発着信によってBチャネルの数を変更する方式を「リソースBOD」と呼び、データポートの通信データ量によってBチャネルの数を変更する方式を「スループットBOD」と呼びます。

■リソースBOD

MPでは、データ通信でBチャネルを2本使用するため、通常TELポートの発着信はできませんが、リソースBODを設定すると、TELポートに接続したアナログ通信機器の発着信時に、データ通信のBチャネルを1本削除してアナログ通信機器を使用することが可能になります。また、アナログ通信機器の使用が終わるとBチャネルを1本追加してMP通信に戻ります。

この機能をご利用になるには、NTTとの通信中着信通知サービスの契約が必要です。

リソースBODを利用するときは、リソースBODの設定から以下の利用方法を選択します。

●発信/着信時に使用する

TELポートに接続したアナログ通信機器からの発信時、およびアナログ通信機器への着信時に利用する場合、選択します。

●発信時に使用する

TELポートに接続したアナログ通信機器からの発信時に利用する場合、選択します。

●着信時に使用する

TELポートに接続したアナログ通信機器への着信時に利用する場合、選択します。

◎お知らせ

・Bチャネルを追加するときは2回、削除するときは1回ブザー音が鳴ります。

・プロバイダの混雑状況によっては、アナログ通信機器の使用が終わったあとにBチャネルを追加できないことがあります。2回ブザー音が鳴らないことで確認できます。このときは、ハンドセットを取りあげて置く操作をすると、もう一度Bチャネルの追加を試みます。

・Bチャネルの追加と電話をかけるタイミングがぶつかったときには、話中音が聞こえることがあります。このときは、再度電話をかけ直してください。

・リソースBODとスループットBODの両方を利用するときは、アナログ通信機器の使用が終わってもデータポートの通信データ量がしきい値以上にならないとBチャネルを追加しません。

・リソースBODは、ディジタル通信機器接続ジャック(S/T)に接続したディジタル通信機器では利用できません。

・リソースBODの設定を「発信/着信時に使用する」、「発信時に使用する」、または「着信時に使用する」とした場合は、128KマルチリンクPPPを使用して128kbit/sのデータ通信中に、TELポートに接続したアナログ通信機器で着信は受け付けられますが、以下の信号はTELポートに接続したアナログ通信機器に通知されません。

・INSナンバー・ディスプレイ(発信電話番号表示サービス)の発信電話番号

・モデムダイヤルインのダイヤルイン番号

・転送元電話番号通知の転送元の電話番号と転送理由

■スループットBOD

スループットBODは、データポートの通信データ量が少ないときはBチャネルを1本使用し、多いときにはBチャネルを2本使用する方式です。

スループットBODを利用するときは、スループットBODを「使用する」に設定し、以下の項目を設定します。

  ・リンク追加算出時間

  ・リンク削除算出時間

  ・リンク追加しきい値

  ・リンク削除しきい値

「リンク追加算出時間」の間の通信データ量が「リンク追加しきい値」より大きくなるとBチャネルを追加して、Bチャネル2本で通信します。

また、「リンク削除算出時間」の間の通信データ量が「リンク削除しきい値」より小さくなるとBチャネルを削除して、Bチャネル1本で通信します。

〈例〉

「リンク追加算出時間」を40秒、「リンク追加しきい値」を80%、「リンク削除算出時間」を20秒、「リンク削除しきい値」を10%にそれぞれ設定した場合。

・40秒間の通信データ量の平均値が51.2kbit/sより大きくなったとき、Bチャネルを追加して、Bチャネル2本で通信します。

・20秒間の通信データ量の平均値が6.4kbit/sより小さくなったとき、Bチャネルを削除して、Bチャネル1本で通信します。

◎ワンポイント

●スループットBODでBACPを利用するには

本装置はスループットBODでBACP(Bandwidth Allocation Control Protocol)に対応していますので、BACPに対応したプロバイダに接続することができます。BACPとはBチャネルの追加、削除を行ってもよいかプロバイダに問い合わせる方式です。

スループットBODでBACPを利用するときは、スループットBODを「使用する(BACP)」に設定します。

◎お知らせ

・Bチャネルを追加するときは2回、削除するときは1回ブザー音が鳴ります。

・「リンク追加」とはBチャネルを追加することです。「リンク削除」とは、Bチャネルを削除することです。

・しきい値64kbit/s(Bチャネル1本分)を100%として計算しています。

・プロバイダの状況、データ通信の利用状況(Webページをみる、ダウンロードするなど)、アクセスポイントの混雑状況などによっては、Bチャネルの追加と削除が頻繁に発生して、料金が高くなってしまうこともあります。

・本装置はプロバイダからのBチャネル削除、追加要求があると拒否するように設計されています。プロバイダから強制的にBチャネルを追加、削除された場合には、通信エラーとなる可能性があります。ただし、一般的なプロバイダでは、このような要求はありませんので問題ありません。

・Bチャネルを追加、削除した直後はそれ以前の通信のデータ量を200%または0%として計算するため、通信データ量によっては「リンク追加算出時間」または「リンク削除算出時間」を経過する前にBチャネルの追加、削除が行われる場合があります。


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