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地域の「移動」を守る。EVバスとつなぐ技術が描く新しい交通のかたち

地域の「移動」を守る。EVバスとつなぐ技術が描く新しい交通のかたち
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この記事の目次

この記事の内容【読了時間10分】

NTT西日本って、地域の課題解決にも取り組んでるんだよ。サービス開発を進めている「自動運転EVバスソリューション」がその1つ。なんと2024年度は、西日本エリアの12自治体と連携して、早期に社会に広げるための実証実験をしてきたんだって。その中から今回は、鹿児島県南さつま市での取り組みを紹介するよ!

自然が豊かな町。でも、暮らしの足には悩みがあるんだ。

1.地域の足を守れ!自動運転EVバスで挑む南さつま市の課題

山と海に囲まれ、日本の豊かな自然と文化・伝統の残る町「鹿児島県 南さつま市」。人口減少と高齢化が進む中、住民向けの「持続可能な交通手段の確保」が地域課題のひとつでした。

それは、バスやタクシーの運転手の高齢化や人材不足が進む中、移動手段を持たない高齢者などのために、公共交通の維持・確保が求められていること。

そこで目に留まったのが、「自動運転EVバス」。「令和6年度 地域公共交通確保維持改善事業費補助金(自動運転社会実装推進事業)」に採択されました。

課題を解決するカギは、自動運転EVバス。住民の移動を守るだけじゃなく、地域社会そのものを元気にしていく。そんな未来がここから動き出そうとしているんだ。

モグラ

南さつま市で、未来の交通がいよいよ動き出すよ!

2.準備を重ねて実証事業開始!自動運転EVバスが走り出す

運行ルートの設計、自動走行のための3Dマップ作成、危険箇所の検証、自治体・警察・交通事業者との調整や認可申請など、さまざまな準備を経て2024年12月14日(土)からついに実証事業がスタート。運行初日には、オープニングセレモニーが盛大に開催されました。

■実証概要

期間:2024年12月14日(土)~12月27日(金)
便数:市役所前から市街地を通る片道約6km(約30分)のルートを1日5往復
利用:専用アプリでの予約制で 実際の住民の皆さんが乗車

走行するEVバス
EVバスは予め設定されたルートを自動で走る
専用アプリのイメージ写真
乗車には専用アプリでの予約が必要

この実証事業において、NTT西日本グループは、「自動運転EVバスソリューション」として導入に向けたコンサルティングから運行ルート設計、事前検証、システム実装、当日のオペレーションまでをトータルでサポートしました。

自動運転EVバスの車両および運行管理システムは、NTT西日本が本事業でタッグを組む「マクニカ社」の最新機種を使用。全世界20カ国以上で運行実績があり、日本政府が示す自動運転「レベル4」の運行も可能な車両で、もちろんハンドルがありません。車内外に複数のセンサーやカメラを搭載し、事前にマッピングされたルート上を『自動で安全検知』しながら走行、駐停車を行います。(今回は導入実証のため、トラブルに備えてオペレーターも同乗する「レベル2」で走行)

バスの走行状況や車載カメラの様子は、『運行管理センター』で遠隔監視します。バス走行の安全面を監視するとともに、アプリの予約状況を確認しながら、利用者の乗車・降車をサポートしました。

走行だけじゃなく、運行管理まで一体で支えている。まさに“つながる技術”が社会を走らせてるんだね。

モグラ

未来を日常にする。その現場の想いを聞いてきたよ!

3.交通の未来を動かす人たち。早期の社会実装をめざして

NTTビジネスソリューションズ バリューデザイン部 ソーシャルイノベーション部門 社会基盤ビジネス担当 佐々木 瞭さん

2024年度は、この南さつま市も含めて西日本エリア12箇所で我々の実証事業を行いました。各地域さまざま違う道路状況での実証データを蓄積できたので、これを分析して、サービス開発を進めたいと思います。また、地域住民の皆さんに利用アンケートなどももらいましたので、「ここを走ってほしい」とか「完全自動運転に乗りたい」という期待の声により早くお応えできるように、取り組みを加速させていきたいなと思っています。

佐々木 瞭(ササキ リョウ)さん
※記載の役職・所属は取材当時のものです

NTTビジネスソリューションズ 鹿児島ビジネス営業部 エンタープライズビジネス営業部門 社会基盤営業担当 江口 佳太さん

南さつま市様へ約1年前から提案をさせていただいて、連携協定を結びこうして自動運転EVバスの実証を無事に迎えられたことをすごく嬉しく思います。「鹿児島県で初」ということもあり、鹿児島県や南さつま市の警察、交通事業者さんからリスク面や不安材料などの質問も多く、その調整が一番大変でした。バリューデザイン部と連携しながら、鹿児島支店として無事に対応できたので良かったです。
今回の実証で培ったノウハウや技術を他の自治体にも水平展開して、鹿児島県そして西日本エリア全体を盛り上げられるように努めていきたいと思っています。

江口 佳太(エグチ ケイタ)さん
※記載の役職・所属は取材当時のものです

南さつま市 担当者

今まで準備を、皆さんにご協力いただきながらやってきて、それが実を結んで大変うれしく思います。
実証にあたって、NTT西日本の担当者の皆さんと何回も会議をさせていただいて、さまざまなアドバイスもいただきました。また、鹿児島県や警察、関係各所との調整にも同行いただいて、大変心強かったです。
南さつま市の住民の方々、子どもたちに乗ってもらったり、高齢者の方々に乗ってもらったり、「未来の技術」に触れてもらいたいという思いで進めてきました。子育てもしやすい、高齢の方も住みやすい、地域の皆さんが笑顔になるような社会づくりをしていければなと思っています。

未来の技術を、一日でも早く日常に。そんな思いで挑んでいるからこそ、自動運転EVバスの社会実装が近づいてるんだね!

モグラ

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