『サラリーマン金太郎』に学ぶ燃える集団の作り方

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写真:植山 周一郎
「誠実さ」が人を感化する 2007年6月
植山 周一郎/国際経営コンサルタント 植山事務所代表取締役
『サラリーマン金太郎』の主人公・矢島金太郎は、元暴走族の頭という型破りな経歴を持つ熱血サラリーマンだ。様々な妨害や困難に誰よりも熱く立ち向かっていく金太郎の生き様は、周囲の人々を魅了するだけでなく、その意識や行動をも変革し、目標の達成に向けて奮起を促していく。金太郎を“型破りなモチベーション・クリエイター”としてとらえれば、この作品から組織のやる気を高めるヒントを得ることができる。

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プロフィール

1945年静岡県生まれ。一橋大学商学部卒業。69年ソニー入社。英国ソニー・マーケティング部長、ソニー本社宣伝部制作部次長など歴任。82年独立し現職。テレビ番組企画・司会、作家、翻訳家として活躍。マーガレット・サッチャー元・英国首相やヴァージン・グループのリチャード・ブランソン会長と親交が深い。

主な著書

写真:主な著書

金太郎の持つ「影響力」が周囲の意識を変革する

私が金太郎と出会ったのは6年ほど前のことだ。集英社インターナショナルの代表から「あなたにとても似た人物がいる」と“紹介”されたのが金太郎だった。私は、サラリーマンとしては破天荒な生き方をしてきた。金太郎も型破りなサラリーマンだ。

型にはまった会社人生ではつまらない。サラリーマンはいつからこんなにも周りを気にして不自由になってしまったのか。一度しかない人生、常識にとらわれることなく、金太郎のようにがむしゃらに生きてみないか―。そんなメッセージを込めて、私のサラリーマン人生と金太郎の生き様を重ね合わせ『サラリーマン金太郎勝利学』を執筆した。

金太郎は実に魅力的な人物だ。彼の周りにはなぜだか人が集まる。何事にも本気でぶつかっていく金太郎の真っすぐな性格が、周囲の人たちの心を突き動かし、奮起させていく。ここでは、そんな金太郎の生き様をテキストに、やる気の引き出し方について考えてみよう。

そもそも「やる気」とは何であろうか。世にモチベーションに関する研究は多々あるが、一言でまとめれば、やる気とは「物事に積極的に取り組もうという気持ち」である。

では、どうすればやる気を引き出すことができるのか。おだてや懐柔などでは、本物のやる気は引き出せない。金太郎のモチベーション・クリエイターたるゆえんは、その「影響力」の強さにある。自らの信じるところに向かって突き進んでいく情熱や、勇気ある行動などが醸し出す人間的魅力に基づいた影響力によって、無意識のうちに、周囲の者たちの意識を変革していくのである。

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すべてはコミュニケーションから始まる

影響力を発揮するためには、まずはコミュニケーションが欠かせない。それが人間的なつながりや相互理解、さらには共感へと結び付き、そこから影響力が生み出されていく。コミュニケーションなしに影響力が発揮されることはあり得ない。

それを知ってか知らずでか、社長室長になった金太郎はこんな方針をぶち上げる。

  • 社内において、全社員はロビー・廊下・エレベーター内、いかなる所でいかなる人間に会おうと視線を合わせ、笑う
  • 室内においては、誰が入って来ようと大きな声であいさつし、仕事に支障を来さない程度に絶えず言葉を掛け合う

金太郎は言う。「照れなどによる人と人の接触の省略は、やがて人を内にこもらせ、活力を失わせる。照れている場合ではない。大きな声であいさつを交わし合うことで、まずは外面の活性化を図り、そこから内面をも活性化していく」

「たかがあいさつ」と侮ることなかれ。これは職場に限った話ではなく、古くからの教えにも「朝起きたならば直ちにあいさつをせよ。これが室内に明るき空気を漂わす第一の誘因である」とある。

“でっかい声”で元気いっぱいにあいさつをする。たったそれだけのことで、会社のムードがガラリと変わるのだ。しかも、一円の投資も必要としないのである。今日からでもぜひ実践してみてほしい。

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金太郎はなぜ人を魅了するのか

私たちは決して一人で生きているわけではない。人は人とつながって生きている。だからこそ、やる気を失いかけているときでも、周囲からの刺激によって新たな希望を湧き上がらせることができる。人と触れ合い、温かい支援を受けるからこそ、人は頑張ることができるのだ。

金太郎は、どんなときでも、どんな相手であろうと、真正面から、本気で、本音でぶつかっていく。そんな「熱い血の通った人との交流」ができること。これこそが金太郎の最大の魅力であり、影響力の源泉である。

そうした行動を可能にしているのは「誠実さ」以外の何物でもない。誠実さの本質とは「終始一貫していること」であろう。金太郎の言葉と行動は常に一致しており、徹頭徹尾ブレることがない。誰の前であっても、常に同じ人間でいることができ、誰と一緒にいても、ありのままの自分をさらけ出せる。もちろん、その姿勢は相手が上司や取引先、政財界の大物であろうと何ら変わらない。裏表のない真っ正直な性格であるからこそ、何の隠し立てもする必要がなく、恐れるものも何もないのである。

この金太郎の生き方を貫く真っすぐな誠実さこそが、勇気ある行動や、人間としてのスケールの大きさを生み出している。そして、そうした金太郎の行動そのものが、周囲の者たちを徐々に感化し、一人、また一人とそのハートに火をつけ、燃える集団へと生まれ変わらせていくのである。

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