News Release

2003年9月30日


『NTT西日本グループ 環境報告書 2003』の発行について



 NTT西日本は、「循環型社会の形成に貢献する新たな情報通信サービスの開発・普及」および「事業活動における環境負荷低減」を両輪とした環境経営を推進しています。
 NTT西日本の事業活動に伴なう環境側面、それに対する取り組みの方針、活動状況等については、2000年度より毎年「環境報告書」として取りまとめて情報公開を行っております。
 今回で4回目となる本年度は、2002年5月の構造改革に伴い設立された当社のアウトソーシング業務等を行う新会社であるNTTマーケティングアクトグループ・NTTネオメイトグループの環境保護活動を網羅し、『NTT西日本グループ 環境報告書  2003』として本日発行いたしました※1


<主なポイント>

1. NTTマーケティングアクトグループ・NTTネオメイトグループとの一体的な環境保護推進
 NTT西日本は、市場構造や競争環境の急激な変化に対応できる経営システムとするため、より機動的かつ効率的な業務運営体制に移行することとし、アウトソーシング業務等を行う新会社(NTTマーケティングアクトグループ、NTTネオメイトグループ)を誕生させ、2002年5月1日から新体制へ移行しております。
 これに伴い、環境負荷の低減・環境法令の遵守等の環境関連業務も含めた大幅な業務移行を実施し、NTT西日本、NTTマーケティングアクトグループ、NTTネオメイトグループ各社が一体となり環境保護活動を推進しております。
 本年度は、グループ各社の環境保護活動も網羅し、『NTT西日本グループ 環境報告書 2003』として発行いたしました。


2.メタルケーブル外被の循環型リサイクルシステム
 NTT西日本では、撤去されたメタルケーブルについては、これまで、経済的価値のある銅、鉄などの金属部分についてのみ、リサイクルを行ってきましたが、ケーブル外被のプラスチック部分についても、再び同じケーブル外被へ再利用する循環型リサイクルシステムを構築し、運用しています。
 通信ケーブル外被のように高い品質が要求される製品を同じ製品へ再生する本格的な循環型リサイクルシステムの構築は、世界的にも例がなく、通信キャリアとして先進的な試みであります。
 本リサイクルシステムにより、2002年度は年間約430トン(ドラム缶約7,500本の石油資源に相当)の廃棄物削減が図られました。


3.環境ラベル「ダイナミックエコ」認定商品の販売
 情報端末は、お客様宅に設置され、不要になった場合はお客様自身により廃棄されることから、環境負荷の小さい商品を提供できるよう配慮する必要があります。
 このため、NTT西日本では、情報端末独自の環境項目を規定した「通信機器グリーン調達のためのガイドライン」を2000年3月に制定し、環境負荷低減への取り組みを推進しています。また、「ダイナミックエコ」と称する環境ラベルを制定し、上記ガイドラインより更に厳しい環境基準を規定し、規定を満足した商品だけを“エコ商品”として認定しています。
 NTT西日本では、2003年3月時点で4機種の「ダイナミックエコ」認定商品を販売しており、今後もさらに“エコ商品”の拡大を推進していきます。


4.電話帳クローズドループリサイクル
 NTT西日本では、紙資源の節減を図るために、古電話帳から新しい電話帳を作る循環型リサイクルシステム「電話帳クローズドループリサイクル」を運用しています。
 本リサイクルシステムにより、再版の度に古紙を循環使用することができ、新たな紙資源の消費を最小限にすることができます。2001年9月発行版からは、クローズドループリサイクルによって作られた新しい電話帳を発行し、お客様の元へお届けしております。
 また、古紙原料となる古電話帳の回収率は2002年度で64.6%に達しています。
 今後も、さらに紙資源の節減を図るために、古電話帳回収の拡大、電話帳用紙の古紙配合率の向上を推進し、循環型社会の実現に貢献していきます。

なお、環境報告書の冊子印刷に伴う大量の紙資源使用を抑制するため、冊子の発行部数を抑え、NTT西日本の公式ホームページにて掲載することとしております※2。ただし、ホームページへアクセスできる環境にない方への便宜を図ること、ホームページへのアクセスを促進すること、および環境報告書のアウトラインを容易に理解していただくことを目的として、Summary Report(要約版、A4版、8ページ)も発行いたします。


※1 本報告書のデータ集計期間は、2002年4月〜2003年3月となっています。
※2 URL:http://www.ntt-west.co.jp/kankyo/index.html


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