INSメイトV-8DSU
データポートへ発信者番号を通知する機能について
この機能は、アナログポートへの着信があった場合に、相手の発番号/発サブアドレスまたは発番号を通知しない理由、および着番号/着サブアドレスをデータポートに接続している端末に送出する機能です。なお、通信条件は以下の通りです。
- データ長 :8ビット
- パリティビット:なし
- スタートビット:1ビット
- ストップビット:1ビット
- PC-TA間の通信速度
- 自動設定ON :ATコマンドで検出した速度(9.6から115.2kbit/s)
- 自動設定OFF:230.4kbit/s
- RS−232CのCI制御は行わない
- ER信号がOFFでも通知する
- ATコマンドによる応答はできない
- 発番号等は、着信時に一度のみ送出する
このページで公表しているフォーマットは、CTI(Computer Telephony Integration)を利用するためのものですが、これらはお客様の用意されるソフトウェアの動作を保障するものではありません。
設定には、ATコマンドを利用します。設定ユーティリティでは設定できません。以下の手順にしたがって設定してください。
1.INSメイトV−8DSUに接続したパソコン上で、ターミナルソフトを起動します。
2.以下の書式にしたがって、ATコマンドを入力します。
●AT$D12=n
n=0:TEL1ポートまたはTEL2ポートへの着信時に送出する
n=1:TEL1ポートへの着信時に送出する
n=2:TEL2ポートへの着信時に送出する
n=9:送出しない(初期値)
なお、送出する際の表示形式は以下の通りです。ISDN網からサブアドレスが通知されなかった場合は、区切り子とサブアドレスは送出されません。
1.発番号/発サブアドレスおよび着番号/着サブアドレスが通知された場合
(CRLF)RING_ANALOG_発番号/発サブアドレス_着番号/着サブアドレス(CRLF)
_:スペース(20h)
/:区切り子(2Fh)
2.非通知理由および着番号/着サブアドレスが通知された場合
(CRLF)RING_ANALOG_X_着番号/着サブアドレス(CRLF)
X:非通知理由を示します。
X=P(50h):ユーザ拒否
X=O(4Fh):サービス提供不可
X=C(43h):公衆電話発信
X=S(53h):サービス競合
3.非通知理由が通知されず、着番号/着サブアドレスが通知された場合
(CRLF)RING_ANALOG_O_着番号/着サブアドレス(CRLF)
4.発番号/発サブアドレスが通知され、着番号/着サブアドレスが通知されない場合
(CRLF)RING_ANALOG_発番号/発サブアドレス(CRLF) 注:INSメイトV−8DSUに契約者回線番号が設定されている場合は、この番号を着番号として送出します。(1項参照)
5.発番号と着サブアドレスが通知された場合
(CRLF)RING_ANALOG_発番号_/着サブアドレス(CRLF)
注:INSメイトV−8DSUに契約者回線番号が設定されている場合は、この番号を着番号として送出します。(1項参照)
6.非通知理由および着番号/着サブアドレスが通知されない場合
(CRLF)RING_ANALOG_O(CRLF)
注:INSメイトV−8DSUに契約者回線番号が設定されている場合は、この番号を着番号として送出します。(3項参照)
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