平成16年7月14日
(報道発表資料)
西日本電信電話株式会社
株式会社エヌ・ティ・ティ ネオメイト岐阜


データセンタを利用した「クライアント端末バックアップサービス(仮称)」の実証実験の開始について



 西日本電信電話株式会社(以下、NTT西日本)は、株式会社エヌ・ティ・ティ ネオメイト岐阜(以下、NTTネオメイト岐阜)と共同で、「NTT西日本 岐阜セキュリティデータセンタ」※1(所在地:岐阜市、以下、岐阜セキュリティデータセンタ)を利用し、自治体や企業において、データファイルのみならずアプリケーションやOSなどのソフトウェアまで、クライアント端末に納められている全てのデータを、ネットワーク経由で自動的にバックアップする「クライアント端末バックアップサービス(仮称)」の実証実験を平成16年7月15日(木)から開始します。


1.背景

 近年のIT化の急速な進展にともない、今や情報システムは自治体や企業の経営基盤そのものになっており、社員や職員が業務に使うクライアント端末(パソコン)においては、ハードディスクの大容量化と合わせて、住民・顧客情報や会計データなど経営資源ともいえる重要かつ大容量なデータが格納・保存されるようになっています。
 このような中、データのバックアップ処理に係る稼動の増加や、端末の故障などにより大切なデータを失うなどのリスクの増大、昨今の情報セキュリティに対する意識の向上などを背景に、クライアント端末のデータをバックアップするサービスに対するニーズが高まっています。
 NTT西日本は、NTTネオメイト岐阜と共同で、これらのニーズにお応えするため、ネットワークを経由してクライアント端末のデータを、データセンタに設置したシステムに自動的にバックアップするサービスの開発を目指し、ユーザが求める機能や価格などのサービス要件を調査・検証するために実証実験を開始することにいたしました。


2.実験の概要

 今回の実験では、高い情報セキュリティと耐災害性を備えた高度なデータセンタとして平成16年6月28日(月)にオープンした「岐阜セキュリティデータセンタ」にバックアップシステムを設置し、自治体・企業など実験参加者のクライアント端末に納められている全てのデータを、ネットワーク経由で自動的にバックアップするサービスの検証を行います。

(1)本サービスの機能・特徴
<1> 手間がかからず簡単にバックアップを実現
本サービスの利用者は、データをバックアップするための専用ソフトウェアをクライアント端末にインストールするだけで、特に意識することなく自動的にデータがバックアップされるようになります。
データを復旧する際には、クライアント端末上でGUI※2による簡単な操作で実施することができます。
<2> 定期的なバックアップの実施
本サービスの利用者は、バックアップのスケジュールを任意に設定することができ、時間/曜日など定期的なバックアップが可能となります。
定期的なバックアップの他にも、ボタンクリックによる手動バックアップや、端末シャットダウン時の自動バックアップなどの柔軟性を備えています。
<3> OS部分を含んだ完全なフルバックアップを実現
クライアント端末に格納・保存されているデータファイルのみならず、アプリケーションやOSなどのソフトウェアもバックアップできるので、クライアント端末のハードディスクが故障した場合でも、復旧用のCD−ROMを用いることで、OSや各種アプリケーションの再インストール、再設定などの作業が不要となり、その手間暇を大幅に削減できます。
<4> 設備投資が不要
利用者は、バックアップサーバやストレージなどの設備投資が不要なため、低コストかつスピーディーな導入・利用が可能になります。

(2)検証内容
<1> バックアップ周期の妥当性や、操作画面、復旧作業の操作性をはじめ、各種機能についての利便性を調査・検証します。
<2> 本サービスの運用にともなうデータセンタ内システムの負荷を観測し、自動的にバックアップできる端末数やデータ容量などの妥当性について調査・検証します。

(3)実験期間
 平成16年7月15日(木)〜平成16年12月24日(金)

(4)実験対象地域
 岐阜県内

(5)実験参加者
<1> NTT西日本のBフレッツまたは岐阜情報スーパーハイウェイ※3を利用している岐阜県内の自治体・企業等の法人ユーザです。
なお、現在、岐阜県内の8ユーザ(計60台の端末)に参加して頂くことになっておりますが、今後も、端末数100台を上限に参加ユーザを募集し、より多くのお客様に参加して頂く予定です。詳しくは下記の問合せ先までご連絡ください。
<2> 実証実験への参加は無料です。なお、参加者の方には、本実証実験に関するアンケートにご協力いただき、アンケートの結果得たご意見・ご要望などをもとに、正式なサービス化を検討いたします。(専用ソフトウェアは無料で提供致します。ただし、クライアント端末および通信ネットワークに係る費用はお客様負担となります)。


3.両社の役割

<NTT西日本>
・岐阜セキュリティデータセンタ内のシステム構築
・本実験に関する各種問い合わせ窓口の開設
・サービス化のための企画・開発の実施

<NTTネオメイト岐阜>
・システム構築にあたっての設計などの技術的なサポート
・システムの保守・運用


4.その他

 今回の実証実験のシステムは、7月15日(木)から7月16日(金)まで、岐阜市内で開催される「IT CITY MESSE in GIFU」※4のNTT西日本ブース内でデモンストレーション展示いたします。



※1 NTT西日本 岐阜セキュリティデータセンタ
 高い情報セキュリティと耐災害性を備えた高度なデータセンタとして平成16年6月28日に開設。お客様の情報システムを安全に運用するためのセキュリティおよび災害に強いファシリティを備えており、お客様の情報システムをお預かりするハウジングサービスや保守・運用サービスにより、企業・自治体様の情報システムの管理・運用を総合的にサポートします。
 URL:http://www.ntt-west.co.jp/gifu/news/index.html


※2 GUI
 Graphical User Interface(グラフィカルユーザインターフェース)の略。画面表示にボタンやメニューなどグラフィックを用いて設計されたユーザインターフェースであり、マウスなどで容易にパソコンの操作が可能となります。


※3 岐阜情報スーパーハイウェイ
 岐阜県の産業の振興、地域の活性化、県民生活の質の向上を図るため整備された、高速・大容量の通信が可能な県域ブロードバンドネットワークです。


※4 IT CITY MESSE in GIFU
 『IT CITY MESSE in GIFU』−第5回全国都市づくり先進情報技術展−
岐阜県の主催で7月15日(木)〜16日(金)の2日間、「ITを活用したこれからの都市づくり」という観点から、ITのより有効な利用方法と高度情報化社会に対応したより良い都市づくり/地域整備への寄与を目的に岐阜メモリアルセンターで開催されます。
 URL:http://www.it-city-messe.com/real5/


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