NTT西日本及びNTT東日本は、従来のPBXの基本機能に加え、音声ネットワークとデータ通信ネットワークをVoIPによりIPネットワークに統合し、通信コストの削減だけでなく、高度なIPソリューションを実現するIP−PBX Netcommunity SYSTEM「EP71(I)・(II)・(III)」/「EP81(I)・(II)」を平成15年6月30日より販売開始します。
商品名 | Netcommunity SYSTEM「EP71」
Netcommunity SYSTEM「EP81」 |
販売価格例※1 | 「EP71」:約 850万円※2
「EP81」:約4,300万円※3 |
販売開始日 | 平成15年6月30日(月) |
販売地域 | 全 国 |
販売予定数 | 500台/年(NTT西日本)
500台/年(NTT東日本) |
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※1 |
上記販売価格例には、消費税相当額および地方消費税相当額は含まれていません。 |
※2 |
EP71(II)で、INSネット1500×1回線、IP多機能電話機×100台の場合のシステム概算価格です。 |
※3 |
EP81(I)で、INSネット1500×2回線、INSネット64×16回線、IP多機能電話機×400台、コードレス基地局×30台の場合のシステム概算価格です。 |
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1.商品概要
本商品は、VoIPにより、音声通信とデータ通信との統合を可能としたフルIP対応のPBXです。従来のPBXの基本機能を損なうことなく、通信コスト、設備投資コストやシステム管理コスト等の削減を実現するとともにCRM※4アプリケーション等の高度なIPソリューションとの連携を実現します。また、既存の電話端末やパソコン、ルータ等のLANシステムを有効利用できるため、音声通信主体の利用からデータ通信主体の利用まで様々なニーズに柔軟に対応できます。 |
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※4 |
Customer Relationship Managementの略。マーケットプランから営業、アフターケア、収益分析、顧客管理までのフロントオフィスを統合管理する仕組み。 |
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2.主な特徴
<「EP71」「EP81」共通項目>
(1)音声通信とデータ通信の統合を実現 |
 | IPネットワークを利用し、LAN/WAN等のデータ通信ネットワークと音声ネットワークとを統合したVoIPによりプライベートネットワークが構築でき、CRMアプリケーション等の高度なIPソリューションとの連携を容易に実現します。 |
(2)設備投資コストの削減 |
 | 音声システムとLANシステムの配線の統合や、WAN側の回線の集約が可能なため、既存のLAN/WAN環境の有効活用で設備投資コストを抑えられるほか、新たなIP多機能電話機の移設、増設時の配線費用も削減できます。さらにはシステムの運用・管理の一元化も可能となります。 |
(3)IPアプリケーション対応 |
 | 電子メール・ボイスメール・FAXメール等のメッセージを一元管理できるユニファイドメッセージ※5機能等により、オフィスの生産性の向上、業務の効率化が図れます。 |
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※5 |
ユニファイドメッセージとは、電話、FAX、電子メールなどの各種の通信サービス機能をCTIサーバ上で連携させること。 |
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(4)音声品質の確保 |
 | ネットワーク上で音声通信を優先するQoS※6機能により、VoIP通信においても、従来の固定電話網を利用したPBX等での音声と同等の品質を確保しています。※7 |
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※6 |
QoS機能とは、ある特定の通信のための帯域を予約し、一定の通信速度を保証する技術。 |
※7 |
本製品では、ISPが提供するインターネットIP電話サービスの利用はできません。IP−PBX内での内線通話やプライベートネットワーク構築時における拠点間(本社−支店等)通信をVoIPにより通信を行うものです。 |
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<「EP71(I)・(II)・(III)/「EP81(I)・(II)」の各概要>
<「EP71(I)」>
○ システム規模に応じた柔軟な対応が可能 |
 | 本体は、設置端末数に応じて192ポート用と768ポート用のフルIPのCCUタイプと従来PBX機能を重視した将来の柔軟なIP化に対応可能なタイプの2タイプをご用意しています。また、小規模な拠点間のIPネットワーク上でプライベートネットワークを構築する場合は、IP−PBX本体なしにルータやスイッチングHUB等のLAN機器とIP多機能電話機のみで通信を実現できる等、様々なネットワーク形態にあわせたシステム構築に柔軟に対応できるため、企業のシステム規模に応じた最適な価格での提供が可能です。 |
<「EP71(II)」>
○ 従来機種「EP18(II)からのバージョンアップが可能 |
 | 従来機種のEP18(II)をご利用のお客様は、ソフトのバージョンアップ等によりEP18(II)で運用されている本体架・多機能電話・デジタルコードレス等のシステム機器を有効活用できますので、新規に購入されるよりも、安価かつ容易に最新のコミュニケーションシステムに移行することができます。
また、大切な電話の内容をそのまま保存できる音声メール機能やコールセンタ業務をリアルタイムに監視可能なMIS機能※8等によって、音声とIPが融合された社内コミュニケーション環境を実現します。 |
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※8 |
Management Information & the computer System:
コールセンタ業務におけるコール数統計機能やオペレータの稼動把握を管理する機能 |
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<「EP71(III)」>
○ 企業内のネットワークコミュニケーションをひとつに統合 |
 | 従来のPBX機能と操作性、信頼性をIP上で完全承継し、音声/画像データなど、あらゆるコミュニケーションを一つに統合し、サテライトオフィスなどの小規模拠点などでは、IPネットワークを介して様々なネットワーク形態を構築できます。本社、支社間等による大規模拠点では、EP81(II)との接続で企業間のシステム構築が柔軟に対応できます。 |
<「EP81(I)」>
○ 従来機種「EP80」からのバージョンアップが可能 |
 | 従来機種のEP80をご利用のお客さまは、ソフトのバージョンアップ等によりEP80で運用されている本体架・多機能電話・デジタルコードレス等のシステム機器を有効活用できるので、新規に購入されるよりも、安価かつ容易に最新のコミュニケーションシステムに移行することができます。 |
<「EP81(II)」>
○ 企業内のネットワークコミュニケーションをひとつに統合 |
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従来のPBX機能と操作性、信頼性をIP上で完全承継し、音声/画像データなど、あらゆるコミュニケーションを一つに統合し、サテライトオフィスなどの小規模拠点などでは、IPネットワークを介して様々なネットワーク形態を構築できます。本社、支社間等による小規模拠点では、EP71(III)との接続で企業間のシステム構築が柔軟に対応できます。 |