News Release

平成15年5月8日


農業情報システム「@recolte」(レコルテ)の新ラインアップ

「牛肉トレーサビリティシステム」の販売開始について


〜「食の安全・安心」に貢献〜


 NTT西日本では、農業に携わる組織・団体向けに、農業事務プロセスのIT化を実現する農業情報システム「@recolte(レコルテ)」(別紙1参照)の新しいラインアップとして、生産者や飼養地など牛肉の生産プロセスにおけるさまざまな情報を電子データで登録・管理し、消費者にそれらの情報を提供することで牛肉の安全性をアピールすることができる「牛肉トレーサビリティ※1システム」を平成15年5月12日(月)から販売開始します。

新ラインアップ 牛肉トレーサビリティシステム
主な構成品 ・「@recolte」専用ソフトウェア
・PCサーバ(Windows2000Sever対応)
・DBサーバ(SQL Server 2000)
販売開始日 平成15年5月12日(月)
標準販売価格 580万円 〜
販売地域 全国
販売予定額 1億円(平成16年度末まで)
 * PCサーバの機種やお客様のシステム環境によって異なります。


1.背景
 平成13年から平成14年にかけての牛海綿状脳症(BSE)や牛肉偽装事件の発生を契機に、牛肉の安全性や品質について消費者の関心と不安は非常に高まっています。このような状況の中、畜産業界の関係者にとって、生産した牛肉が安全であることをいかに消費者にアピールし、安全性に対する不安を払拭することが急務となっています。
 このようなニーズにお応えするため、NTT西日本は、食卓にのぼる牛肉が、いつ、どこで、どのように生産・飼育されたかなどの情報を簡易に登録・管理することができ、消費者にそれらの情報を提供することができる「牛肉トレーサビリティシステム」を新たに開発し、農業情報システム「@recolte」のラインアップとして提供することとしました。


2.本システムの概要
 本システムは、牛個体情報(個体識別番号や品種など)・生産者情報(生産者氏名や飼養地など)・飼料情報など牛肉の生産過程におけるさまざまな情報を一元的に登録・管理できるシステムです。消費者にそれらの情報をインターネットなどで提供することで、“安全・安心な牛肉”であることを広く消費者にアピールすることができます。


3.システム導入後の効果
<情報提供者(都道府県庁、畜産協会、JAグループなど)>
 消費者に対してインターネットなどで牛肉の各種生産情報を提供することにより、安心できる食環境作りに貢献することができます。また、地域牛肉のブランド性をPRし、食肉消費の回復に役立てていただけます。
 また、家畜改良センター※2からの各種生産情報をCSV※3形式に一括で自動変換でき、データの入力・登録をスピーディーに行うことができるとともに、生産者や個体識別番号など各種検索条件で関連付けた情報を一覧で表示・印刷したり、ファイルとして出力することができるなど、地域の畜産情報の総合データベースとしてご利用頂けます。

<量販店、牛肉小売店など>
 店頭にパソコンなどの表示端末を設置することで、販売している牛肉の生産情報を消費者に提示することができます。また、個々の牛肉についてBSE検査証を印刷することができ、店頭に掲示することなどによりお客様に安心感・信頼感をアピールすることができます。

<消費者>
 店頭や自宅からパソコン、Lモード端末、携帯電話などを利用して、購入した牛肉の生産情報を閲覧することができます。


4.今後の予定
 本システムの開発・運用ノウハウを基に、生鮮食料品など、取り扱う食品の適用分野を拡大する予定です。


※1 トレーサビリティ
 トレーサビリティとは、トレース(追跡)とアビリティ(可能であること)を組み合わせた言葉です。トレーサビリティシステムは、消費者が購入した食品製品が、その原料食材の生産者から流通・加工などの過程でどういう経路をたどってきたのかという履歴を電子データの形などで管理するシステム。
※2 家畜改良センター
 独立行政法人家畜改良センターのことで、家畜の改良増殖、調査研究等を行う組織。
※3 CSV(Comma Separated Value)
 データをコンマで区切って並べたファイル形式。実体はテキストファイルであり、汎用性が高く、異なるソフト間のデータ交換手法として広く用いられている。



別紙1 農業情報システム「@recolte」の概要
別紙2 @recolte牛肉トレーサビリティシステム


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